小学館文庫<br> 入江泰吉 私の大和路―春夏紀行

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小学館文庫
入江泰吉 私の大和路―春夏紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094114812
  • NDC分類 291.65
  • Cコード C0126

出版社内容情報

奈良大和の風景を半生記近く撮り続けた入江泰吉の名作写真と彼のエッセイによる写文集・春夏編。われわれを今なお惹きつけてやまない「うるわしの大和」の魅力を76点の写真と柔らかな文章で紹介する。

私たちは、犬の嗅覚をもって、入江さんの大和に対する愛情の深さを感じとっているのだ。それは郷愁といったような、甘ったるい感情ではなくて、今は大和の風景と心中してもいい、滅びても本望だと、覚悟を決めていられるように思う。(白州正子「人間のいない風景」本文130ページより)没後10年、大和の魅力を知り尽くした写真家として今なお根強いファンをもつ入江泰吉。その名作写真76点と、大和に寄せる想いを綴ったエッセイを収めた写文集。巻末で親友である画家杉本健吉氏が、「絵ごころ」のある入江の写真世界を語る。

内容説明

没後10年、大和の魅力を知り尽くした写真家として今なお根強いファンをもつ入江泰吉。その名作写真76点と、大和に寄せる想いを綴ったエッセイを収めた写文集。巻末で親友である画家杉本健吉氏が、「絵ごころ」のある入江の写真世界を語る。

目次

春陽大和路
追憶の大和
祈りのほとけ
人間のいない風景(白洲正子)
大和路の夏
回想・カメラで絵を描く人(杉本健吉)

著者等紹介

入江泰吉[イリエタイキチ]
1905~1992年。奈良に生まれ、東大寺の旧境内地で育つ。兄の影響でカメラにのめり込み、大阪で写真店を開くが戦災で焼失。失意のうちに戻ったふるさとで歴史を物語る美しい風景、優れた仏像に目を開かれる。以来50年近くの年月、ひとすら大和路を撮りつづけた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y.yamabuki

15
大和路の魅力を伝える味わい深いエッセイと写真。「風景でも寺院でも仏像でも、またあたり一帯にある一木一草にいたるまで、すべてに古代の人たちの心が宿っているという気持ちでピントグラスを覗いてきた。」という入江さんの大和への愛情を感じられる数々の写真と文章。遠景の塔、裏路地の土塀から顔を覗かせる花木、小川とそれを縁取る菜の花。今はすっかり景色に溶け込んでいる堂宇を、古の人々も歩いたであろう古道を当時の出来事に、人物に想いを馳せながら巡ってみたい。そんな気持ちにさせてくれた。2021/08/17

あいくん

8
☆☆☆☆入江泰吉さんのこの本は2002年に出ました。 入江さんが亡くなったのは1992年です。 奈良市写真美術館は1992年に開館しています。 1994年に職場で京都を旅したときにこの写真美術館に一人で出かけた人がいました。 そのころ開館後2年くらいだったわけです。 わたしは2003年暮に奈良を訪れましたが、年末でこの美術館は閉館でした。 昨年と今年も奈良に行きましたが、ここには行けませんでした。入江さんは1945年3月から奈良に住んでいたそうです。東大寺の近くに住まいがあったというのはうらやましいです。2017/12/01

くま

0
毎日見てる二上山がこれだけ綺麗だとは思わなかった。その他にも、普段何気なく見ている景色が、これだけ綺麗だったいうのは驚いた。プロの写真家が何を思って写真を撮っているのかも分かり、すごく面白かった。2013/08/06

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