出版社内容情報
奈良大和の風景を半生記近く撮り続けた入江泰吉の名作写真と彼のエッセイによる写文集・春夏編。われわれを今なお惹きつけてやまない「うるわしの大和」の魅力を76点の写真と柔らかな文章で紹介する。
私たちは、犬の嗅覚をもって、入江さんの大和に対する愛情の深さを感じとっているのだ。それは郷愁といったような、甘ったるい感情ではなくて、今は大和の風景と心中してもいい、滅びても本望だと、覚悟を決めていられるように思う。(白州正子「人間のいない風景」本文130ページより)没後10年、大和の魅力を知り尽くした写真家として今なお根強いファンをもつ入江泰吉。その名作写真76点と、大和に寄せる想いを綴ったエッセイを収めた写文集。巻末で親友である画家杉本健吉氏が、「絵ごころ」のある入江の写真世界を語る。
内容説明
没後10年、大和の魅力を知り尽くした写真家として今なお根強いファンをもつ入江泰吉。その名作写真76点と、大和に寄せる想いを綴ったエッセイを収めた写文集。巻末で親友である画家杉本健吉氏が、「絵ごころ」のある入江の写真世界を語る。
目次
春陽大和路
追憶の大和
祈りのほとけ
人間のいない風景(白洲正子)
大和路の夏
回想・カメラで絵を描く人(杉本健吉)
著者等紹介
入江泰吉[イリエタイキチ]
1905~1992年。奈良に生まれ、東大寺の旧境内地で育つ。兄の影響でカメラにのめり込み、大阪で写真店を開くが戦災で焼失。失意のうちに戻ったふるさとで歴史を物語る美しい風景、優れた仏像に目を開かれる。以来50年近くの年月、ひとすら大和路を撮りつづけた
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