小学館文庫<br> 夏のレクイエム

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小学館文庫
夏のレクイエム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094100228
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

 今では海辺の港町で妻子とともに静かに暮らす下條のもとに、旧友・小田嶋の訃報が届いた。ニューヨークに住む老弁護士から伝えられたその報せは、決して忘れ得ぬ苦渋の記憶を蘇らせる。金、女、信頼していた小田嶋の裏切りによる会社の倒産。多額の借金による逃亡生活に蝕まれ、捩れていく感情にもがいていた下條を巻き込んだ、小田嶋が仕組んだ10年前の夏の事件??。しかし、その裏には、小田嶋が用意していた本当の終止符が残されていた。●文庫書き下ろし

内容説明

海辺の町で静かに暮らす下条のもとに届いた旧友・小田嶋の訃報。それは、彼の忘れ得ぬ記憶を蘇らせた。かつて事業家としてまさに成功を収めかけていた頃の腹心・小田嶋の裏切り、会社の倒産。借金返済のため妻子を連れて札幌に流れついた。そして、カジノのサクラとして日雇いで働き続けることに腐りかけていた下条を巻き込んだ、ある夏の事件―そこには、死んだはずの小田嶋の影が見え隠れしていた…。人生の夏が過ぎ去っていくことに気がついたとき、男たちは言い知れぬ焦燥にかり立てられ、疾走し始める。

著者等紹介

土居良一[ドイリョウイチ]
1955年、北海道生まれ。札幌市立旭丘高校卒。アメリカに留学後、78年、『カリフォルニア』で第一回群像新人長編小説賞を受賞。『夜界』(84年)で第十九回北海道新聞文学賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

popoko

0
裏切られた。。。って経験も悲しいことにこの年齢になると何度かはある。 それでも、ダメージが大きいほど、本当は違うんじゃないか、何か私が見落としてる理由があったんじゃないかって、結構、心にひっかかったりする。 この小説の主人公はとんでもない負債を背負わされ、それでも、相手を恨みきれずにいた。 私も、もし、何年もしてでも、その理由がわかったとき、やっぱりって、よかったって許せるくらいの度量を身につけていけたらなと思います。 2007/05/16

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