小学館文庫<br> 死ぬという大仕事

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小学館文庫
死ぬという大仕事

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  • サイズ 文庫判/ページ数 191p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094087840
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

女流作家の話題の遺作がついに文庫化

2009年4月14日に死去した作家・上坂冬子氏の遺作が文庫化。08年秋にがん再発が見つかり、手遅れと言える状態から、「緩和ケア」医療を選択することで残された時間を有意義に生きた記録。それは同時に、自らの病状を受け入れて、「いかに自分らしく死ぬか」を徹底して追求した時間でもあった。
また上坂氏は、望む治療が受けられない「がん難民」が多発する医療制度に疑問を抱き、自らの闘病を詳細に明かすとともに、病室で医師らにインタビューして原稿にまとめた。かつてない赤裸々な筆致で末期がん患者の本音と真実が語られた「最後の傑作」である。
発売当初から大反響が起きて原書は版を重ね、「死」をテーマとしたノンフィクションとしては異例のベストセラーとなった。
今回、文庫化に当たって当時の主治医ほか医療スタッフに再取材し、この3年間で医療現場、緩和ケア体制がどのように変わったかを追補した。

内容説明

本書は2009年4月14日に死去した作家・上坂冬子氏の遺作である。末期がんと診断され、「緩和ケア」医療を選択することで残された日々を有意義に生きた記録。それは「いかに自分らしく死ぬか」を徹底して追求した時間でもあった。さらに、望む治療が受けられない「がん難民」が多発する医療制度に斬り込み、自らの闘病を詳細に明かしながら、病室で医師らにインタビューして原稿にまとめた。かつてない赤裸々な筆致で末期がん患者の本音と真実が語られた「最後の傑作」である。大反響を巻き起こした原書に、最新の医療事情を取材して追補した。

目次

追悼 最期の日まで作家として
第1章 がんは治すな、付き合うべし(終末期医療と緩和医療はどこが違うか;「高齢者は進行が遅い」は迷信;「悶絶死」でなければ本望です;おう住んでいた家も売り払ってしまった)
第2章 医者と患者をつなぐ「命を懸けた信頼関係」(女性は枯れ木が朽ちるように、男性はバキッと折れるように;命をあずけたからには担当医の人生観に従います;「散る桜」に美しさを感じる日本人の死生観)
第3章 自分らしく生きるために(「がん難民」を生む医療は許せない;死期は自分でわかりますか?;できることなら誰にも知られずに死にたい)
第4章 すべての患者に全人的医療を(慈恵医大病院長が語る「医療制度の大きな課題」;受け継がれた「病人を診る」精神と、日本人が失ったもの)

著者等紹介

上坂冬子[カミサカフユコ]
1930~2009。東京生まれ。トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)勤務を経てノンフィクション作家に。昭和史、戦後史にまつわる多くの作品を発表。1993年に『硫黄島いまだ玉砕せず』(文藝春秋)などの言論活動により第41回菊池寛賞、第9回正論大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pantyclub

0
内容的には闘病記というよりは終末期医療の問題。ノンフィクション作家らしくご自身を題材にしている。死への恐怖が本当はあったと思う。それを第三者的にすることで克服したと思う。この問題に答えは無い。個人の思いの問題。現在の医学で苦しまないで死を迎えられるのはホッとした。5つの心理ステップは参考になった。緩和ケアは大変重要なテーマ。2023/04/11

ITSUMI

0
上坂冬子 2005年卵巣がん 2008年10月慈恵医大入院 主治医;猿田雅之医師 2009年4月死去78歳 井上大輔医師:緩和ケア(千葉北総病院)2018/04/23

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