小学館文庫
ネメシスのささやき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094087666
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

「太った探偵」が活躍するシリーズ第5弾

ギリシャの高名な詩人サントスは、その作品が高く評価されるものの、詩集の売れ行きは芳しくなく細々と生活していた。彼の娘レダがまだ幼い頃に、妻は娘を残して他の詩人と駆け落ちしており、サントスはレダと二人で暮らしていた。そんなある日、サントスはオリーブを喉に詰まらせあっけなく死んでしまう。残された遺書には「自分がふたたび日の光を浴びるまで、誰も何も受け取ることは許されない」と書かれていた。
そして4年後。ギリシャ正教の慣習による改葬の儀の日、掘り返された棺に入っていたのは、なんと豚の骨だった。遺族への遺産相続の手続きもできず、困り果てたサントスのエージェントから真相究明を依頼された「太った探偵」ヘルメスは、やがて意外な事実に突き当たる…。
神々の国ギリシャを舞台に、謎深き「太った探偵」ヘルメスの活躍がますます冴える好評シリーズ第5弾。

内容説明

埋葬した死体を数年後に掘り出すギリシャ聖教会の改葬の儀。骨の白さが魂の潔白を証明するという迷信がある。そぼ降る雨の中、ヴリシ村のある墓から出てきたのは豚の骨だった。墓の主は四年前に死んだ高名な詩人サントス・ヴォラキス。遺された妹と娘はその事態に動揺を隠せない。さらに改葬の五日後、「サントスの死体が見つかった」との報が。ヴリシを訪れた探偵ヘルメスは、一連の出来事の裏に隠された真実を明かすべく捜査を開始。高潔な詩人と敬われていたサントスの本当の姿が明かされ、驚愕の事実が露呈する。エーゲ海を舞台にした本格サスペンス第五弾。

著者等紹介

ズルーディ,アン[ズルーディ,アン] [Zouroudi,Anne]
1959年英国生まれ。リーズ大学でロシア語を専攻後、旅行会社などに勤務し、ギリシアに滞在。現在は英国ダービーシア州ピークディストリクトに住む。主人公ヘルメス・ディアクトロスが活躍する『アテネからの使者』(2007年)がデビュー作で、08年ITV3ミステリー賞やデズモンド・エリオット賞にノミネート、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mercury

1
なんとも不思議でよく分からない物語。でも、面白い。ただ、結末がどうだったかよく分からないので、読後感は微妙。でも、犯人以下には何がしかの救いのある終わりかただった。2014/07/25

gakurin

0
これまでの作品より、時間的スケールも、ディアクトロスの行動範囲も、彼の底知れなさも、悪への追求の容赦なさも、また無名の善人たちへの思いやりも、すべてにわたってパワーアップしていて、最終話にふさわしい作品だと思う。 2014/05/26

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