小学館文庫
ウサニ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094087338
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

男の子は、どうして浮気するの?

亡くなった母の故郷で、父とイチゴ栽培を始めたコーゾー。しかし、素人農業がうまくいくはずもない。母の死後、すっかり調子を崩し妄想に取り憑かれた父の命令で、アマゾンに出かけたコーゾーは、奇跡的にイチゴの精霊を連れ帰ることに成功する。その日から、コーゾーのイチゴは、鮮やかなピンク色になり、奇跡的に甘くなる。評判が評判を呼び、コーゾーのイチゴが街の特産品になったころ、精霊はウサギのぬいぐるみに宿り、コーゾーへの愛を口にするようになる。
同じ頃、コーゾーの前に謎の美女レーコが表れる。レーコとのセックスにはまってゆくコーゾーを悲しげに見守るウサニ…。
永遠の本当の愛とは何か?
メガヒットストーリーテラーがおくる、読後涙が止まらないラブストーリー!

内容説明

男はみな浮気する、浮気は男の甲斐性などという言葉で、慰め合ってはいけません―。亡くなった母の故郷でイチゴ栽培を始めたコーゾー。妄想に取り憑かれた父の命令でアマゾンに出かけイチゴの精霊を連れ帰ると、その日からイチゴは、鮮やかなピンク色になり、奇跡のように甘くなった。イチゴが街の特産品になったころ、精霊はウサギのぬいぐるみに宿り、コーゾーへの愛を口にするようになる。同じころ、謎の美女レーコがコーゾーの前に現れて…。数々の名作ドラマを描いてきた著者が、「永遠の愛とは何か?」を再び問う。読後涙が止まらないラブストーリー。

著者等紹介

野島伸司[ノジマシンジ]
1963年、新潟県生まれ。88年脚本家デビュー。ドラマ作品に『ひとつ屋根の下』『高校教師』『薔薇のない花屋』など、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

48
「ウサギ」「イチゴ」「少女」「精霊」など、とっても可愛らしい単語が沢山出てくるのに、とっても大人な小説だと感じる一冊でした。「男はなぜ浮気をするのか」というテーマに沿って、ぬいぐるみのウサニとコーゾーという青年が言葉の掛け合いを行います。「ウサニ コゾー アイ」「カナシイハアイ」「ホシイハアイ」「ヒツヨウハアイ」とウサニが独特な言い回しでコーゾーと会話し、真実の愛とはなんであるのかを説いてゆく物語。ファンタジーというよりは、哲学書という言葉のほうがしっくりきました。好き嫌いのはっきり分かれそうです。2015/10/29

choco

25
なぜ男女は惹かれ合うのだろう。なぜ浮気をするのだろう。愛ってなんだ⁇ 愛着とは⁇ウサギのヌイグルミに精霊が宿る…なんてファンタジー?な内容だが結構哲学。2015/01/05

Yosshiy

19
う〜ん。野島伸司さんらしいと言えばらしい作品ではあるが…。真実の愛とは何であるのかを、ぬいぐるみに入り込んだ精霊と主人公の男性、主人公が惚れた女性の奇妙な三角関係により表現される。しかしこの作品、性の描写は生々しいし、性器の名前等そのまま出てくるし、ぬいぐるみと人間で性交渉しようとするし倫理的に大丈夫なのだろうかと唖然としてしまった。とりあえず言える事は通勤時の電車などで読む本では無かったです(涙)2018/04/24

ろくでなし@ぐーたら中

16
70点 イチゴ、精霊、ぬいぐるみ。甘ーい話かと思えばイヤイヤこれは哀しく深くエグ味ある愛と愛着の話。さりとて〝ウサニ〟のカタコト加減や一途さピュアさにヤられてはしまう。「浮気は男の甲斐性」なんて常套句は最早言い訳にもならない暴論なのは言わずもがなだが人は容れ物を愛するのか?いや中身なのか?オスの愛は4年で本当に飽きるのか?安心した時点で対象への興味を無くすのか?等々ナウオンセールで考えさせられはした。ラストも精神的な話のようでキレイゴトとも思えるが心には響く。ドラマの野島さんのイメージとは違い新鮮だった。2012/09/08

はとむぎ

6
この人が描く愛は絵空事、机上論だとは思うのだけど、やはりわたしの理想の形だ。理想だと思ってしまう時点で近づけもしていない気はするが。2024/02/22

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