出版社内容情報
女性医療ソーシャルワーカーの懸命な日々
猪口千夏は、総合病院である古賀病院の医療相談室をひとりで切り盛りしている。そこは、クライアントが自分や家族の病や生活を少しでもよくしようと、さまざまな相談事を持ちかけてくるのだった。
頸髄を損傷し、自暴自棄からリハビリを拒否し続ける男性入院患者。ネフローゼの幼い息子の医療費免除が、なぜできないのかを訴える母親。半身不随の夫の退院を自宅に迎えることに反対する裕福な妻。突然のガン宣告を受けて、突然訪問してきた独身のキャリアウーマン……。
そして意識障害を起こし、錯乱状態になって入院してきた87歳の西原寛治が、新たなクライアントとしてやってきた。千夏の尽力で、寛治は太平洋戦争のコタバル上陸作戦で共に戦った、宮地と会うことになったが……。
女性医療ソーシャルワーカーと彼女の下を訪れるさまざまなクライアントの姿を通じて、最期まで確かに在るはずの人間の尊厳を鮮烈に描いた長編小説。
解説は、落合恵子さん。
内容説明
医療ソーシャルワーカーの猪口千夏は、四十一歳。総合病院の医療相談室を独りで担当している。頚髄を損傷して自暴自棄からリハビリを拒否する男性患者や、突然のガン宣告を受けて、訪れた独身のキャリアウーマン。そして、意識障害を起こし錯乱状態になって入院してきた八十七歳の西原寛治が新たなクライアントとしてやってくる。千夏の尽力により、太平洋戦争のコタバル上陸作戦で共に戦った戦友の宮地と、西原は会うことになったのだが…。クライアントに真摯に向き合う医療ソーシャルワーカーの姿を通して、人間の生老病死を鮮烈に描いた長編小説。
著者等紹介
山田宗樹[ヤマダムネキ]
1965年愛知県生まれ。99年に「直線の死角」で第十八回横溝正史賞を受賞し、デビュー。2003年の『嫌われ松子の一生』が映画化とともに、ベストセラーになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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