出版社内容情報
『闇日記』の謎が解けぬうち、半九郎の妻お柳が行方不明に。蔵前の札差し松前屋本蔵が関わっているらしい。浅野内匠頭を名乗る悪党や竜宮の“乙姫”一行までもが絡むなか、半九郎は、悪の巣窟・幽冥庵に忍び込む。
内容説明
『将監闇日記』の謎が解けぬうち、今度は半九郎の妻・お柳が行方不明に。どうやら、蔵前の札差し・松前屋本蔵が関わっているらしい。本蔵はかつて「お役者小僧」の異名をとった、大盗賊であった。その本蔵の手引きを受けて、半九郎はお柳を救い出すべく悪の巣窟・幽冥庵に忍び込む。お柳を誘拐しておきながら、その幽閉先を教える本蔵の狙いは何なのか?そして『将監闇日記』とは、「竜宮」とは?浅野内匠頭、大石内蔵助らを名乗る悪党たちや、於兎姫一行までもが絡むなか、いよいよすべての謎が明らかに!半九郎シリーズ第二弾にして、戦後時代伝奇小説の傑作。
著者等紹介
角田喜久雄[ツノダキクオ]
1906年神奈川県横須賀生まれ。十六歳で探偵小説を執筆。東京高等工芸学校(現・千葉大学)在学中に、サンデー毎日大衆文芸賞に入選。35年より雑誌掲載された『妖棋伝』が評判となり、以降多くの時代伝奇小説を発表する。戦後は再び推理小説の書き手としても活躍。58年『笛吹けば人が死ぬ』で日本探偵作家クラブ賞受賞。94年没
北上次郎[キタガミジロウ]
1946年東京都生まれ。文芸評論家。明治大学文学部卒業。1976年、椎名誠らと「本の雑誌」を創刊。2000年まで、発行人を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。