出版社内容情報
蒼井優、仲間由紀恵、竹内結子、田中麗奈、鈴木京香、広末涼子、6人の日本を代表する実力派女優が競演して、1930年代から2000年代まで、三代にわたる女性たちの美しく輝ける物語を描く話題映画のノペライズ。
内容説明
1936年、一九歳の凛は親の決めた許嫁との結婚に反発して花嫁衣装のまま式場から飛び出す。2009年、別れたばかりの恋人の赤ん坊を身ごもった奏のもとに、祖母・凛の危篤の報が入る。故郷の能登の家に駆けつけた奏は、妹の佳と、祖母の最期をみとる。1977年、長女の薫、次女の翠とともに凛の三人の娘のひとりである彗は、医師の忠告を振り切って二人目の娘・佳を産むことを決意する。昭和初期から現代まで、三代六人の女性たちの恋愛、出産、別れを描いた話題の映画をノベライズ。強く美しく懸命に生きた女性たちの生き方は、そのまま、あなたの物語。
著者等紹介
百瀬しのぶ[モモセシノブ]
1967年、東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えみ
36
女としての幸せは人としての幸せとは別物なのか。恋愛、結婚、仕事、出産、別れ。家族の中で育まれた愛情と個人の中で成長した自由。本当に求めていることはそのふたつが交わる先にある。父が決めた許婚との結婚に反発を覚える凜。人生のターニングポイントを迎える薫、翠、慧の三姉妹。奏と佳の決意と愛情。6人の女性が紡いだ家族のものがたりは、確かな幸せの拠り所となってそれぞれの人生を豊かな色彩に染め上げてくれる。時代の違う女性の生き方には、時代に流されない揺るぎのない意思があった。刻まれた強さは美しい。心強い味方を得た気分。2025/07/25
あゆみ
2
違う時代を生きた女性たちの結婚観や生き方を描いた物語。短いのに、濃い。それぞれの時代での女性ならではの悩みが表されている。話の構成が、ある人の話の前編、別の人の話の前編、さっきの人の後編、初めの人の後編といったように区切られて組まれているから、人物には少し混乱してしまった。情景描写が綺麗で頭に浮かびやすい。手紙のシーンは泣けた。どの女性の生き方も素敵で、みんな綺麗に収められていた。最後は家族っていいなと思う終わりだった。女性が主人公の作品だけど、男性もそれぞれ違った性格で男性の人物像からみても面白いかも。2017/07/22
(*>∀<)ノ))★
2
三世代の親子の恋愛などを描いた話。とても温かい話でした。2015/12/12
ましゅまろ
1
一気に読み終えた。時代を超えた暖かいお話だった。2014/02/07
みん
1
親子三代の女性の結婚・恋愛・出産を描いた話です。個人的には奏さんが好きかなぁ・・w。 本のページ数にしては、主人公が切り替わるタイミングが多いので、短編集を読んでいるような感じです。そのせいか、一人ひとりの性格がいまいちつかみずらいところがあり、統一感に欠けているような気がしました。話の時代も変わるのですが、そこに必然性をあまり感じませんでした。 ともあれ、家族とはないか、女性にとっての仕事とは何か、を見直すことができました。妻も頑張ってるんだろうなぁと、感謝しました。2011/07/16