小学館文庫<br> RAILWAYS―49歳で電車の運転士になった男の物語

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小学館文庫
RAILWAYS―49歳で電車の運転士になった男の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094084924
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

東京で仕事に追われる生活を送っていた男が母親の入院を機に子供の頃からの夢を叶えるべく故郷・島根に帰って電車の運転士になる。50歳を前にしての無謀な挑戦はばらばらに離れていた家族の心をひとつにしていく。

内容説明

四十九歳の筒井肇は会社人間。これまで家庭を顧みず仕事一筋に邁進してきた。そのため妻や娘は肇に距離を置き家庭の絆は崩壊寸前だった。取締役の椅子と引き替えに会社からリストラの最前線に立たされた肇は、同期入社であり親友である工場長の川平に工場閉鎖を告げる。結果的に友情を裏切ることになった肇は自らの仕事に悩み始める。そんな時、島根で暮らす母が、病に倒れたとの報が入る。見舞いに帰郷した肇だったが、そこで親友・川平の死を知らされる。肇は将来を約束された会社を辞め、小さい頃からの夢であった電車の運転士になることを決意するのだった。

著者等紹介

小林弘利[コバヤシヒロトシ]
1960年、東京都生まれ。脚本家、小説家。『星空のむこうの国』などのジュブナイル小説を発表。映画脚本にも数多く参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

76
私自身をリストラしょうと思います、と言って、男は夢を生きる運転士となった。幼い頃の夢を叶えるために、一流企業の取締役候補の地位を投げ打った49歳。カタタン、カタタンと鳴るレールの上でどういう終着駅へと向おうとしているのか?ノベライズ本だから、冗長に感じる若しくはくどい描写も正直ある。でも、夢を生きる運転士なんてカッコイイじゃないか。そんな情景が豊かに描かれていた。2015/11/30

tomo八

10
やっぱりホームドラマになっていたな~。小さい時の夢が叶うなんてそんな人少ないよなあ~。やっぱり年取って希望が叶うなんてあまり聞かないね!2010/09/20

ミスターチャイルド

6
幸せって何なんだろう?と考えさせられる作品。肇は周りからみれば一流会社の時期取締役候補、妻と娘に恵まれて何不自由ない地位と暮らしを手に入れていた。だけど、肇の心はまったく満たされていなかった。それが、電車の運転士になってからは給料も減ったのに、家族からの信頼を取り戻し、自分自身の生きがいも手に入れた。これを読んだからといってすぐに価値観を変えることはできないけど、考えさせられた。また「変化することを恐れるのが老化」「自分の心が変われば世界の見え方も変わる」など、人生訓になるような言葉がとても良かった。2014/08/23

雲雀丘 正雀

3
映画も観たが本で読むと改めて情景が浮かぶ、宍道湖を走る小さな電車、家族模様など、推理小説と違い情景が脳裏を浮かんだ時にあの宍道湖の静かな風景が広がり面白かった。2019/03/29

czk

3
仕事好きな男性にぜひ読んでもらいたいお話。ありきたりなストーリーかもしれないけれど、住民が集まって懇願するシーンでグッときた。娘との関係が少しずつだけど改善していく様子がうれしい。が、オヤジキラー作品にするために最後「お父さん大好き」の一言をいれてほしかった。2010/08/28

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