内容説明
モルフィの町に住む独身の姉妹、ヌーラとクリサの前に現れたフランス人医師シャブロル。彼に求婚され結婚することになったクリサだったが、式当日、シャブロルが何者かに襲われ、顔面に火傷を覆う。偶然モルフィに居合わせた探偵ヘルメス・ディアクトロスは、襲撃事件の真相を追って捜査を開始する。フランスからやってきたシャブロルは、ある秘密を抱えていた。捜査が進むごとに露呈する驚くべき事実―そしてヘルメスは、憎しみと哀しみにさいなまれた一組の親子にたどりつく。苦渋多き人間の存在を描写し、善悪のその先を見据えた傑作サスペンス第三弾が登場。
著者等紹介
ズルーディ,アン[ズルーディ,アン][Zouroudi,Anne]
1959年英国生まれ。リーズ大学でロシア語を専攻後、旅行会社に勤務し、ギリシア島に滞在。現在は英国ダービーシア州ピークディストリクトに息子とともに住む。『アテネからの使者』(2007年)でデビュー、08年ITV3ミステリー賞やデズモンド・エリオット賞にノミネート、注目を集める
ハーディング祥子[ハーディングショウコ]
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部および英国のクライストチャーチ・カレッジを卒業。現在は日本大学経済学部で非常勤講師をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハルト
4
読了:◯ やっぱり食べ物の描写がおいしそう!それとギリシャの国や人々の描写が鮮やか。太った男のダンディぶりにも憎らしく。今回のは犯罪としては最底辺にひどくてむかつきました。2016/05/28
一柳すず子
1
表紙の印象からロマンス物かと思ってたけど太った男ヘルメスが人間関係の謎を解くミステリだった。ギリシャの町の暮らしが興味深かったし、キモい奴、卑小な奴もいたけど読後感良かった。2017/06/04
gakurin
1
愚かな人間たちの卑劣な犯罪、日常に潜む嫉妬、憎悪、愛情。それらを、ある時は容赦なく、また時にはこの上なく優しく裁定してゆくディアクトロス。その舞台となるギリシャは美しく、郷愁に満ち、善悪もろとも人間たちを受け入れて輝いているようだ。2015/06/18
ブルーローズ
1
5月14日読了。すぐ3冊目を読んでしまった^^ 冒頭の事件、そして日常に潜んだ根深い問題。 読後感が良い。で、4冊目はいつ? ところ変われど、保守性は変わらぬ。これこそグローバルな問題?2012/06/12
-
- 電子書籍
- 初対面でも話がはずむ おもしろい伝え方…
-
- 電子書籍
- 必ず設定しておきたい! セキュリティか…