内容説明
小児がんのなかで、十万人にひとりといわれるユーイング肉腫を五歳で発病、その後五度の再発、四度の手術を経て、九年という短い生涯を閉じた山崎直也くん。病床にあっても両親や弟への思いやりを忘れず、つらい治療や苦痛に耐え、“生きること”を決してあきらめなかった。明るく懸命に生き抜いた直也くんが遺した言葉の数々を、母・敏子さんが綴った壮絶な闘病記。日本テレビ系『24時間テレビ30「愛は地球を救う」』スペシャルドラマ原作。
目次
序章 身は滅びても命は永遠だよ―最後の二週間
第1章 息をすると胸が痛いんだ―突然の発病、告知
第2章 ナオは手術するよ。だってやってみなくちゃわからないじゃないか―たび重なる再発と手術の日々
第3章 はわいにつれていってくれてありがとう―念願の南の島で泳げた
第4章 ナオ、体はこんなだけど、病気には勝っているからね―ナオ、生きる勇気をありがとう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maimai
11
9才という若さでこの世を去った直也君、辛い治療にも耐え明るく生き抜いた姿に感動しました。同じような立場だったらなんでこんな目に合わないといけないんだと自分なら思いますが、直也君は自分の病気を受け入れ、周りの人たちへ思いやりの心をしるす姿には人として尊敬しました。自分は何のために産まれてきたのかという直也君の問いに対して、みんなを勇気づけるためだよと答えたお母さん。僕もこの本を読んで勇気づけられたし、この本を読んで多くの勇気をもらいました。2015/12/06
ゆかり
8
9歳の男の子とは思えないほど、しっかりしていて、お母さんに残した言葉の数々に泣かされた。息子も、直也くんと同じ9歳なのだが、直也くんのように、何事にも諦めず、強い心を持ってほしい。2015/05/17
あやね(せな)
5
学校の帰りに一気読み。めっちゃ感動( ̄^ ̄゜)TVの再現VTR見て、気になって借りてみた。ナオくんの「おかあさん、何いってるの。ナオは負けるわけないじゃん。病気に勝つに決まってるじゃん」って言葉にグッときた。それ以外にも、この子凄いなって思う言葉がたくさんあった。10年も生きていないのに、4回も小児がんにかかって、治る見込みがない骨髄の癌まで手術して。医者もびっくりする程回復も早くて。加えて両親とか弟とかにも気を使える。今の大人とか自分よりも、よっぽど大人だと思う。2015/04/09
ありす
4
たった9歳の男の子が、この世に生まれた功績は大きい。なんて、素晴らしい言葉を、人を思いやる温かさを持った子なんだろう…私には真似できない。生きることを諦めそうになったときに、まだ戦えると奮起させてくれる。 ナオくんは、生きる意味を教えてくれました!2015/04/14
かりんとー
3
うちに置いとくのはつらいので立ち読み。心にずんとくる。2015/03/06