出版社内容情報
妖しく哀しい美女12人! 最も美しい文庫本!!
ここに登場する、古くはクレオパトラも楊貴妃も、新しきは、マタ・ハリもアナスタシアも。あるいは歴史の闇に消えていった名も残されぬおんなたち。彼女らにまつわる様々なお話がうまれ、語り継がれるのは、彼女たちが美しいおんなだったゆえ。 〈美女〉たちが繰り広げる夢幻の世界へ迷いこんでいただきたい。愉悦に浸り、恐怖におののき、恋に身を焦がし、憎悪の刃を研いでいただきたい。13人目のヒロインは、もしかすると、あなたかもしれない。★文庫オリジナル
内容説明
“美女”は本人の気持ちを俟つことなく、後世にさまざまな解釈、さまざまな物語を生み出される。そこが“美女”たちの凄さ、美女の“美女”たる由縁である。“美女”たちが繰り広げる夢幻の世界に迷いこんでいただきたい。愉悦に浸り、恐怖におののき、恋に身を焦がし、憎悪の刃を研いでいただきたい。十三人目のヒロインは、もしかすると、あなたかもしれないのだ。
目次
火城・楊貴妃
奔月・かぐや姫
サロメ・朱宮
アナスタシア・昏宮
クレオパトラ・矯波
舞姫・悲翔
出雲阿国・爛漫
カルメン・埋火
カビヤカ・再生
マタ・ハリ・貪儚
ペトラの女・熬心
マリー・アントワネット・浄華
著者等紹介
山崎洋子[ヤマザキヨウコ]
京都生まれ。83年『花園の迷宮』で江戸川乱歩賞受賞、横浜を舞台にした著作多数
岡田嘉夫[オカダヨシオ]
兵庫生まれ。艶やかな色づかいと華麗な線描で、挿し絵・装画に活躍。『歌舞伎絵巻』などが高評
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感想・レビュー
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はちくま
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美麗な絵に、官能的だけど山椒がピリッと効いた、美女についてのお話。美女に夢見ている男性は読まぬが華。マタ・ハリが痛かったなあ。2014/02/14
朱音
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古今東西の美女(クレオパトラからマタ・ハリ、はてはかぐや姫まで)を山崎洋子の文章と岡田嘉夫の麗しの絵で構成。普通の「文章を書いてそれにあわせた挿絵」というのではなく、作家は絵を見ないで、画家は文章を読まないで勝手に描いた物をデザイナーが好き勝手に構成し、製版者が好き勝手に色を変えたり…となんとも独創的な(笑)作り方でできた「大人の絵本」なのだそうだ美しさの中に毒を潜め、血の香りを漂わせたような麗しき一冊である。文庫じゃなくて大きい本で見たいところ。2006/08/03