小学館文庫<br> 仮面幻双曲

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小学館文庫
仮面幻双曲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094072631
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

この町の誰が”顔を変えた殺人者”なのか?

時は、戦後間もない昭和22年。東京で亡き父の事務所を継いだ私立探偵の川宮兄妹は、依頼を受けて滋賀県の双竜町に赴く。

依頼主は、地元随一の製糸会社を営む占部家の先代社長夫人。専務の武彦が双子の兄である現社長の文彦に恨みを抱き、殺害を目論んでいるのだという。武彦は女子工員の小夜子に恋をしていたが、彼女は町中に中傷の手紙がばらまかれたことを苦に自殺。兄の仕業だと思い込んだ武彦は姿をくらまし、整形手術を受けて顔を変え、別人になりすまして双竜町に戻っている。

「なぜ顔を変えたかわかるか? お前の近くにいる」

川宮兄妹の使命は、武彦を探し出し、文彦の命を守ること。
しかし、琵琶湖のほとりに建つ巨大な洋館に招かれ、寝ずの番にあたった矢先、文彦は惨殺されてしまう――

果たして誰が”武彦”なのか。

本格ミステリの名手による傑作が、待望の文庫化!






【編集担当からのおすすめ情報】
『アリバイ崩し承ります』シリーズが大人気の著者による本格ミステリの傑作が、大幅な加筆改稿を経て、ついに文庫化。著者を敬愛してやまないミステリ作家の阿津川辰海氏による解説も必読です。

内容説明

昭和二十二年、私立探偵の川宮兄妹は、依頼を受けて琵琶湖畔の町、双竜町へ赴く。この町にある製糸会社の社長、占部文彦に双子の弟の武彦から殺害を仄めかす脅迫状が届いたのだ。武彦は恋人の死で兄に恨みを抱き、一年前に出奔していたが、東京で整形手術を受けて顔を変え、町に戻ってきたらしい。別人に成りすましている武彦を探し出し、文彦を守ること、それが川宮兄妹への依頼だった。しかし警護の甲斐もなく、文彦は湖岸の館で殺害される。この町の誰が武彦なのか?大胆なトリックで読者に挑戦する傑作本格ミステリが、全面改稿された文庫版で登場。

著者等紹介

大山誠一郎[オオヤマセイイチロウ]
1971年生まれ。2013年『密室蒐集家』で第十三回本格ミステリ大賞受賞。『アリバイ崩し承ります』が「2019本格ミステリ・ベスト10」で一位に。22年「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」で第七十五回日本推理作家協会賞短編部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

132
令和の作家にとって昭和前半の日本が舞台の小説を書くことは、外国人を描くのと大差ないようだ。単行本刊行時に「時代性が感じられない」と批判された部分を全面改稿したそうだが、横溝正史作品に比べても昭和22年の雰囲気は感じられない。何よりも日中戦争から敗戦に至る時代を生き抜いた厳しさと、貧困や食料不足の苦しみが飽食世代の作者には想像できていない。双子トリックを使いたくて科学捜査のない戦後の混乱期を選んだのが、却って不自然さを露呈した。大がかりな計画の割に殺人の動機が弱く、ミステリとしても今ひとつとなってしまった。2023/08/26

yukaring

71
恋人の死を巡る双子の確執、秘密の整形手術、殺害を仄めかす脅迫状と揃えば期待値が否が応にも高まるがこれは本当に期待通りの面白さ。そして戦後間もない昭和22年というレトロな時代設定が物語を引き立てる。整形手術で顔を変えたらしき弟から身を守るため私立探偵へ依頼する兄。しかし警護の甲斐もなく彼は殺されてしまう。弟は誰になりすましているのか?漠然と真相を予測していたが、そのはるか先を行く大胆でアクロバティックなトリックに感服。張り巡らされた伏線、淡々とした探偵兄妹の調査パートなど独特な香気が漂うミステリだった。2023/06/28

雪紫

69
電子書籍にて読了。殺害予告通りに殺された会社社長。彼を狙ったのは仲違いした双子の弟。彼は整形外科医を殺してまで他人に成り済ましているはずなのだが・・・。めちゃくちゃ探偵兄妹への風当たり厳しい。推理が浮かんでは否定され、いいとこに届きそうで届かない感覚。そこをただ一つの気付きでひっくり返すのがお見事。しかし、兄妹への反感と妹の対抗心以外淡々とした話なので、阿津川さんの解説や指摘が一番熱い気がするのは何故・・・。2023/10/22

オーウェン

61
兄妹探偵が護衛のためにと雇われたのは資産家の占部文彦。 守ってもらいたいのは一卵性双生児の兄の武彦から。その武彦は整形し顔を変えて、医師を殺害しこの町にやってきていると。推理は誰に化けたのか。またどのように殺害したのかという部分に移行していく。犯人当てという意味ではそう難しいとは思わない。怪しい言動や行動があからさまにみられる点からも。難しいのは冒頭からこの犯罪計画の仕掛けが施されてたこと。予想するのにかなり難解極まりない計画であり、見てるこちらはしっかり騙されてしまった。2025/02/20

さっちゃん

56
初期長編を全面改稿ということで楽しみにしていた作品。舞台は戦後まもなくの滋賀県。整形で顔を変えた双子の弟から兄への殺害予告。地方の名士のお屋敷で起こる殺人事件。のっけからプンプンと漂う昭和ミステリの香りに心が鷲掴みにされる。残念ながら元版未読なので、どれくらい改稿されているかは阿津川さんの解説から想像するしかない。でも、この頁数とは思えないくらいの濃さに驚き、横溝作品かと思うような大胆な犯行に驚き、ラストの解決編でのロジカルな謎解きに驚き…とにかく驚きの傑作となっている。さすがパズラー大山。ブラボー! 2023/06/27

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