小学館文庫<br> ほどなく、お別れです―それぞれの灯火

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小学館文庫
ほどなく、お別れです―それぞれの灯火

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094072402
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

喪失の苦しみを優しくほどく、お葬式小説。

人よりも“気”に敏感な体質を持つ清水美空が、スカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて一年が経とうとしていた。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「訳あり」葬儀を好んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごしている。
葬儀場が繁忙期を迎える真冬のある日、美空は、高校の友人・夏海と偶然再会する。はしゃぎながら近況報告をし合う二人だったが、美空が葬儀場で働いていることを聞いた夏海は一転、強張った表情で美空に問う……「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、海に出たまま五年以上も行方不明だった。家族の時間も止まってしまっているという。
交通事故に遭った高校生、自殺した高齢女性、妻と幼い息子二人を遺し病死した男性、電車に飛び込んだ社会人一年目の女性……それぞれの「お別れ」に涙が止まらない、あたたかなお葬式小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
「私の看取った患者さんは、
『坂東会館』にお願いしたいです」
夏川草介氏(医師・作家『神様のカルテ』推薦!

23年春にはコミカライズも決定している、いま話題沸騰中のロングセラー「ほどなく、お別れです」続編が待望の文庫化。
著者の、葬儀場でのアルバイト経験、そして最愛の夫との死別の経験が反映された物語は、一編一編が切実に胸に響きます。
「お葬式」というと悲しく、後ろ向きなイメージもありますが、見送る人々を一歩前へと歩ませるために必要な区切りの儀式でもあります。その葬儀を取り仕切る(見習い)葬祭ディレクターの美空にも、上司の漆原から課せられた、一歩前進するためのある試練が……?
心にぽっと明かりを灯してくれる感動のお葬式小説、ぜひご一読ください。

内容説明

清水美空がスカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて約一年。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「わけあり」葬儀を進んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごす。ある真冬の日、美空は高校の友人・夏海と再会する。近況報告をし合うなか、美空の職業を聞いた夏海は強張った表情で問う…「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、五年以上も海に出たまま行方不明になっていた。喪失の苦しみを優しくほどく、あたたかなお葬式小説。

著者等紹介

長月天音[ナガツキアマネ]
1977年、新潟県生まれ。大正大学文学部卒業。「ほどなく、お別れです」で第十九回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

156
『単なる終わりの儀式ではない。故人を悔いなく旅立たせ、見送る人々にも区切りとなり、前へと歩ませるための儀式』。『スカイツリーにほど近い葬儀場、坂東会館』で働きはじめて一年が経過したという主人公の美空。この作品にはそんな美空が『葬祭ディレクターを目指』して日々学びを深めていく姿が描かれていました。『葬儀社』の”お仕事小説”が描かれていくこの作品。そんな物語にほんのちょっぴり”ファンタジー”色を漂わせてもいくこの作品。『スカイツリー』のあるさまざまな景色がとても印象深く物語を演出してもいく、そんな作品でした。2025/09/12

itica

89
避けられないことではあるが、死に直面するのは辛いことだ。ましてや若い人の死、自死、残された幼い子供、そんな描写はせつない。故人を見送ることは、後に残る者にとっては別れと共に未来に進む儀式だと気付かされた。誰ひとり同じ人がいないように、葬儀の形も思いもそれぞれだ。遺族に寄り添いながら心を救うのは容易いことではないだろう。漆原の指導は厳しい。でも美空は確実に成長している。これからも美空を見守りながら、私も生と死を見つめて行きたい。 2024/02/29

カブ

52
「ほどなく、お別れです」シリーズ第2弾。葬儀場「坂東会館」で葬祭ディレクターを目指し働く清水美空。様々なお別れの形があり心打たれる。亡くなった方の気持ちを推し量るのは難しいが、残された家族の気持ちに寄り添うことがお葬式の大切なことなんだと感じた。2025/05/15

10$の恋

47
つらいお別れを取り仕切る葬儀社。女子社員の美空、葬儀ディレクター漆原、僧侶の里見は、死者の心残りや想いを汲み取れる感覚を持つ。その寄り添う心が亡き者と遺族の気持ちの周波数を合わす。事故死した男子高校生の母へ対する深い愛と優しさ、自殺せざるを得なかった老女の深い寂しさ、愛する妻と幼子を遺して病死した男性、誰にも慕われていた頑張り屋のホテルウーマン、恋人が海で行方不明のままの女看護師_。どれも人の想いを気付かせてくれる感動の「別れ」で治まる。葬式小説…珍しいが、2作目も何度も温かい涙を流して読了。合掌🙏2024/01/17

よんよん

45
葬儀場・坂東会館で働き始めて1年になる美空。教育係の漆原の元、日々ご遺族に寄り添い、真摯に仕事に向き合っている。死は必ず誰にも訪れる。送られる人、送る人が一つの区切りとして前に進むきっかけになるのが葬儀。いくつかのエピソードで、つい目頭が熱くなり、涙がこぼれそうになる。子どもを送らなければならない親の気持ち、悲しいだけでは言い表わせないだろう。初めて司会を任されたお通夜式、美空も成長しているなと思う。2025/09/27

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