小学館文庫<br> 満天のゴール

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小学館文庫
満天のゴール

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094072341
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人の生と死に希望をもたらす感涙医療小説

奈緒(33歳)は、10歳になる涼介を連れて、二度と戻ることはないと思っていた故郷に逃げるように帰ってきた。長年連れ添ってきた夫の裏切りに遭い、行くあてもなく戻った故郷・京都の丹後地方は、過疎化が進みゴーストタウンとなっていた。
結婚式以来顔も見ていなかった父親耕平とは、母親を亡くして以来の確執があり、世話になる一方で素直になれない。そんな折、耕平が交通事故に遭い、地元の海生病院に入院。そこに勤務する医師・三上と出会う。また、偶然倒れていたところを助けることになった同じ集落の早川(72)という老婆とも知り合いとなる。
夫に棄てられワーキングマザーとなった奈緒は、昔免許をとったものの一度も就職したことのなかった看護師として海生病院で働き始め、三上の同僚となる。医療過疎地域で日々地域医療に奮闘する三上。なぜか彼には暗い孤独の影があった。
一方、同じ集落の隣人である早川は、人生をあきらめ、半ば死んだように生きていた。なんとか彼女を元気づけたい、と願う奈緒と涼介。その気持ちから、二人は早川の重大な秘密を知ることとなる。
隠されていた真相とは。そして、その結末は・・・・・・・。


【編集担当からのおすすめ情報】
「この本を読んで、死ぬのが怖くなくなったわ。ありがとう」
本が大好きだった私の母は、その言葉を遺し、数ヶ月後になくなりました。それは私にとってとても大切な思い出で、故にこの小説は私にとって、とても大切な作品です。これは私が体験した小さなエピソードですが、この作品が多くの人の心に響き「救われた」「死生観が変わった」など多くの熱くて深い反響をいただきました。そしてこの度、ドラマ化を機に待望の文庫化となりました。
著者の藤岡陽子さんは、長年看護師として働き、人の生と死を常に見つめ続けてきた方です。今回、この本の執筆にあたり、実際に京都の丹後地方で僻地医療に奮闘されている医師の方を取材し、物語に厚みとリアリティと熱が注入されました。今回の文庫化では、その医師の方と著者の特別対談が実現。僻地医療、在宅看取りなど、この小説世界が絵空事ではない、リアルな大切な問題だということに気づかせてくれます。
33歳、夫に棄てられ故郷に戻り、看護師として働き始める女性。その母親を一番近くで支える10歳の涼介。父親の入院をきっかけに出会った、孤独と寂しさを抱える35歳の医師。そして、人生をあきらめ、死を待っている72歳の女性。この4人が出会い、物語を動かしていきます。
誰もが心に傷を抱え、辛いことや悲しい思いを乗り越えて、生きていく。この物語は、それぞれの成長譚であると同時に、もっともっと根本的な、生きること、死にゆくことに思いを巡らせるきっかけを与えてくれます。人のすべて。人生のすべてを温かく、小さな小さな希望ととらえることができるようになる、そんな一冊です。

内容説明

奈緒は夫に裏切られ、十歳になる涼介を連れて、故郷・京都の丹後地方に逃げるように帰ってきた。そんな折、父親の耕平が事故に遭い、地元の海生病院に入院。そこで医師・三上と出会う。また、路上で倒れていた同じ集落の早川という老婆を助け、仲良くなる。ペーパーナースだった奈緒は、この地で涼介と生きるため海生病院で働き始め、三上の同僚に。医療過疎地域で日々地域医療に奮闘する彼には暗い孤独の影があった。一方、人生を諦め半ば死んだように生きる早川を元気づけたい奈緒と涼介は、ある日重大な秘密を知る。その真相とは。死生観を大きく変える感涙小説、待望の文庫化。巻末の特別対談は必読です!

著者等紹介

藤岡陽子[フジオカヨウコ]
1971年京都府生まれ。同志社大学卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」で北日本文学賞選奨。09年『いつまでも白い羽根』でデビュー。21年『メイド・イン京都』で京都本大賞受賞。現在も看護師として勤務を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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となりのトウシロウ

99
夫の浮気により、十歳になる息子・涼介を連れて父がいる故郷の北丹後に戻ってきた奈緒。地元の海生病院で看護師として働く。医療過疎地域で奮闘する三上は海生病院の常勤医師として、半島最北の医師がいなくなった診療所の代理医師として在宅医療に従事していた。命が尽きる日をゴールとしてそこまで精一杯生きる人達の意志を尊重する三上の姿が胸を打つ。「人は一生に一度しか死ねない、たった一度だけの死だから自分にも周りの人にも悔いのないようにしたい。」死に様はその人の生き様を写す。涙無くして読めない感涙小説。2025/02/16

piro

48
夫に裏切られ、小学生の一人息子・涼介と共に故郷の丹後半島に戻った奈緒。医療過疎地でナースとして働くことになった彼女が医師の三上や患者達と関わっていく姿を通じ、人生のゴールのあり方を問いかける作品でした。重い主題ですが伊根の穏やかな海がそれを和らげてくれる様。皆んなが穏やかな最期を迎えられるといいな。そして涼介が逞しくてカッコいい。彼はこれからも皆んなに勇気を与えてくれるだろうな。「誰にも救ってもらえないのなら、あなたが救う人になればいい。救われないなら救いなさい。」この言葉が心に深く残りました。2023/04/30

カブ

47
夫に裏切られて10歳の子どもを連れて田舎に帰ってきた奈緒。生活のために、ペーパーだった看護師として海生病院で働き始める。医療過疎地域での医療や看護、看取りまでリアルに描ききっているこの作品は、患者一人ひとりにドラマがあり、最後まで自分らしく生きようとする姿を見せてくれる。2023/03/31

レア

35
なんて素敵なタイトル(*˘︶˘*).。.:*♡本書を読めばこのタイトルの意味がわかって思わず抱きしめたくなる。最初は寛之と響子のクズっぷりにイライラしっぱなし。涼介の優しい強さに救われた。浮気、離婚、虐待、ヤングケアラー、過疎の医療問題、独居老人の訪問看護、看取り…重いテーマ満載だけど前向きな気持ちになれる読後感。文庫本での再読で巻末の石野秀岳先生と藤岡陽子さんの対談も読めてよかった。2024/09/14

matsu04

32
看護師でもある著者にしか紡ぎ出せない物語だと言えよう。「全力で生き抜いた先に死があるのだとしたら、死は生きたことの証に違いない」……確かに。2024/04/18

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