小学館文庫<br> メイド・イン・オキュパイド・ジャパン

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小学館文庫
メイド・イン・オキュパイド・ジャパン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094071979
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0195

出版社内容情報

占領下の日本、音楽に魅せられた青春の記録

敗戦後の「占領下の日本」で民間貿易が再開された1947年からサンフランシスコ講和条約が発効した52年まで、日本からの輸出品には「MADE IN OCCUPIDE JAPAN」の刻印を打たなければならなかった。そんな時代に青春の日々を生きた著者は〈メイド・イン・オキュパイド・ジャパンの申し子の一人なのだ〉。そしてこの本は〈アメリカびいきの、アメリカコンプレックスという悲しい性を払拭しきれない私の「センチメンタルで客観性を欠いた、自己確認のための回想」なのである。〉

サツマイモ好きのアメリカ兵(1945)/ジェームス・カーンにもらったサンドウィッチ(1945)/「ベイスボール、ベイスボール」(1946)/シアーズ・ローバック(1948-50)/イッツ・マジック(1948-50)/歌うラグビー部員(1950)/進駐軍専用キャバレー福生<ローズ・マーダー>(1950-51)/ジョン・ウェインじゃあるまいし(1951)/ワゴン・マスターズ入団記念日(1952)/陸軍中野刑務所(1952)/アーニー・パイル劇場大行進(1953)/神々の住む家(1953-54)/定期入れのガールフレンド(1953)/ジャズ喫茶<銀座テネシー>(1954)/さて、それからというものは(1955~)

高校在学中から進駐軍まわりのバンドに入り演奏、1952年にワゴン・マスターズに入りリードボーカルとして活躍、レコードデビュー。歌手としてヒットを連発、その後俳優としても数多くの作品に出演。本書は一時代を築いたスターの唯一の自伝である。
本文中に和田誠の挿画16点を収録。装丁も和田誠。

内容説明

敗戦から一九五一年九月に講和条約が成立するまで、日本からの輸出品には“MADE IN OCCUPIED JAPAN”の刻印をうたなければならなかった。「そんな占領下の六年間に多感な少年期を送った私は、いわばメイド・イン・オキュパイド・ジャパンの申し子の一人なのだ」と著者は宣言する。アメリカに憧れ、カントリー&ウェスタンバンドの一員となった青年は進駐軍のキャンプをまわり、やがてアイドル的な人気を集め、一世を風靡するスタアになる。この本は“アメリカびいきの、アメリカコンプレックスという悲しい性”を持った青年の心震える自伝である。

目次

サツマイモ好きのアメリカ兵 1945
ジェームズ・カーンにもらったサンドウィッチ 1946
「ベイスボール、ベイスボール」1947~48
シアーズ・ローバックのオーダーブック 1948~50
イッツ・マジック 1948~50
歌うラグビー部員 1950
進駐軍専用キャバレー福生“ローズ・マーダー”1950~51
ジョン・ウェインじゃあるまいし 1951
ワゴン・マスターズ入団記念日 1952
陸軍中野刑務所 1952〔ほか〕

著者等紹介

小坂一也[コサカカズヤ]
1935年生まれ。高校在学中より進駐軍まわりのバンドに入り演奏活動を始める。52年“ワゴン・マスターズ”にボーカルとして参加。54年「ワゴン・マスター」でレコードデビュー。カントリー&ウェスタンの歌手としてアイドル的な人気を集めた。のちに、俳優として映画・テレビで活躍。1997年逝去。享年62(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

RED FOX

12
「現在のNHKや国立代々木競技場を含む代々木公園一帯はすべて米軍の家族用に建てられた住宅群で」占領時でも裕福な階級の豪遊ぶりに驚く。名古屋や東京各所の進駐軍や復興する都会の景色が貴重。2025/01/24

hitotak

8
最近BSで再放送している昔の木下恵介ドラマを面白く観ているが、そこによく出演する小坂一也が気になり読んでみた。元々はカントリーを歌うバンドマン出身。戦後進駐軍が持ち込んだアメリカ文化と音楽、豊富な物資に魅了され、高校時代から米軍基地やクラブで歌う幸運を得る。そこでの評判からレコードデビューの声がかかり、不本意な青春歌謡を歌うようになるまでが書かれる。若くエネルギッシュなバンド時代のドサ廻りの日々、戦後日本の音楽業界、東京の山の手階級の暮らしが詳細な情景描写と共に書かれ、その非常に読ませる達筆ぶりに驚いた。2023/11/26

芋煮うどん

5
小坂一也さんが歌手人生をはじめるまでの、戦後まもなくの記録。戦争に負けたというのに、驚くほどに明るくバイタリティにあふれる日々。2025/08/08

うぼん

3
小坂一也という名前に反応して読みたくなった。母がファンだったからだ。子供の頃、コンサートに連れて行かれた記憶がある。TVで時折見る俳優であることは知っていたが、フィドルやバンジョーを伴奏にカントリーを英語詞で歌いまくるステージは圧巻で、子供ながら、ああこの人の本領は歌手なのだとはっきり認識した。本書は、基地廻りの幸福なバンド時代から、流れのまま戸惑いながら日本語カバーの流行歌手になってゆくまでの回想記だが、最終章は、和歌山行き列車での荒んだ事件で締め括られる。文章も達者だがこの終幕の告白に何かじんと来た。2022/12/09

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