出版社内容情報
贋金造りの黒幕に迫る! シリーズ第二弾
本郷菊坂台にある「瑠璃堂」の女主人・千鶴の占いはよく当たると、少々高い見料ながら大評判だ。しかし実は千鶴に占いの才はない。その美貌で目くらましをしつつ、鋭い観察眼と推理力、さらには人の悪意を感じ取る第六感を駆使し、口八丁で丸め込んでいる。
ある日、千鶴が引越しに好い日を占った両替商から、贋の一分金や一朱金が流れているとの噂が立つ。引越しは凶だったのではないか、と因縁をつけられた千鶴は調査役の権次郎や執事の梅治と事態の調査に乗り出すことに。その頃、瑠璃堂にお蓮と名乗る婀娜っぽく美しい女がやってきた。開いている賭場について占って欲しいという。しかし彼女を見た権次郎の様子がおかしい。聞けば、お蓮はかつての権次郎の情婦で、十手召し上げの契機となった女だという。後日、再び瑠璃堂の近くに姿を見せたお蓮だったが、その翌日、斬り殺されているのが見つかった。逆上した権次郎は、敵を討つと言って出て行ってしまう。
千鶴たちは、江戸を飛び出し贋金造りの工房を突き止めるのだが……。暗躍する一味と、お蓮との関連は? 出会いと別れ、そして再会。人間ドラマと謎解き&アクション、最高潮のシリーズ第二弾!
内容説明
千鶴は本郷菊坂で「瑠璃堂」を営むニセ占い師だ。卓抜した観察眼と推理力で客の悩みを見抜き、口八丁で丸め込む。ある日、両替商の駿河屋が引越しの吉日を尋ねにきた。千鶴は例のごとく客の望むご託宣を下す。だがその後、江戸に再び贋金が流れ、出所は駿河屋だという噂が立った。「引越しは凶だったのでは」と詰め寄られた千鶴は手下の権次郎と梅治を調べにやる。その頃、瑠璃堂に女の客が現れた。賭場の貸元だという女・お連はかつて権次郎の情婦だったらしい。数日後、お連は斬殺死体で見つかり…。ミステリ×アクション第二弾、幕府を巻き込む大どんでん返し!
著者等紹介
山本巧次[ヤマモトコウジ]
1960年、和歌山県生まれ。第一三回「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉、『大江戸科学捜査八丁堀のおゆう』で2015年にデビュー。18年『阪堺電車177号の追憶』で「大阪ほんま本大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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