出版社内容情報
小さな病院は命がけでコロナに立ち向った。
『神様のカルテ』著者、最新作!
感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける
現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説!
「対応が困難だから、患者を断りますか? 病棟が満床だから拒絶すべきですか? 残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」――本文より
【編集担当からのおすすめ情報】
80以上のメディアで絶賛された
夏川草介氏の最新作、文庫化!
一番の敵はウィルスではなく人の心の中にある。
--谷原章介氏(俳優)
人間が、利己的遺伝子の乗り物ではなく、
利他的共存の中でしか生きられない生物であることを
改めて知らしめてくれた、優れて現代的な物語。
--福岡伸一氏(生物学者)
最前線でコロナと戦う
医療従事者たちの真実の姿にふれ、
己の無知と無関心を恥じた。
私たちはこの記憶を、忘れてはならない。
--宇垣美里氏(フリーアナウンサー)
内容説明
「自分だけが辛いのではないと思えば、踏みとどまる力が生まれる」。敷島寛治は長野県の感染症指定医療機関、信濃山病院に勤務する内科医である。令和二年の年末からコロナ感染者が急増し、医療従事者の体力は限界を超えていた。“医療崩壊”寸前と言われるが、現場の印象は“医療壊滅”だ。ベッドの満床が続き、一般診療にも支障が出ている。未知のウイルスとの闘いは緊張の連続だった。コロナは肺だけでなく、人の心も壊す。それでも信濃山病院の医師達は、逃げ出さなかった。「あんな恐ろしい世界の中でも、我々は孤独ではなかった―」現役医師が綴る、勇気の物語。
著者等紹介
夏川草介[ナツカワソウスケ]
1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。医学博士。認定内科医。消化器病専門医。消化器内視鏡専門医。肝臓専門医。長野県にて地域医療に従事。2009年「神様のカルテ」で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年本屋大賞第二位となり、三度映像化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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射手座の天使あきちゃん
おくちゃん🌹柳緑花紅
みこちゃん
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
at-sushi@進め進め魂ごと
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- 子どもの目に映った戦争