出版社内容情報
伊予灘の絶景で死の直前に父が見たものとは
一人暮らしの老人が失踪、その後遺体で発見された。死の謎を解こうと父の足跡を追い始めた息子小菅明。十津川警部は小菅ととも捜査を進めていくが、生前に老人がカメラで撮影していた対象が事件のキーポイントであることに気がつく。しかし思いもよらぬ人物が執拗に捜査を妨害してきた……。
定年を前に退職し、以来疎遠になっていた父・小菅信一郎が失踪したとの連絡が息子明の元に入った。行方不明者届を出した二日後、父は自宅マンションで遺体となって発見された。死因は溺死で殺人の可能性が高いという。その後信一郎を訪ねてきた若い女性・平川綾乃の話から、父が瀬戸内海を望む、愛媛の下灘駅に滞在していたことが分かった。なぜ四国の無人駅に行ったのか、事件の鍵を探すべく明も下灘駅に向かう。そこで、父が死の前に「海の宝石」と呼ばれるものを撮影していたことを知る。事件を追う十津川警部は信一郎が最後にカメラで撮影した対象を割り出す。そして興信所所長の坪内正明という男が事件に関わっていることに気づく。坪内をマークし捜査を続けるなか、突然坪内への捜査中止命令が下る。一体彼は何者なのか――襲い掛かる黒い策謀に、十津川が敢然と立ち向かう!
内容説明
一人暮らしの老人・小菅信一郎が失踪。その後遺体となって自宅マンションで発見された。死因は溺死で殺された可能性が高いという。息子の明は、信一郎を訪ねてきた若い女性・平川彩乃の話から、生前の父の足跡を追うべく愛媛の下灘駅に向かう。その瀬戸内海を望む駅で、父が死の前に「海の宝石」と呼ばれるものを撮影していたことを知る。一方、事件を追う十津川警部は、ある男が事件に関わっていることに気づく。男をマークして捜査を続けるなか、突然その捜査を中止するよう命令が下る。一体彼は何者なのか―襲い掛かる黒い策謀に、十津川が敢然と立ち向かう!
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。63年オール讀物推理小説新人賞、65年江戸川乱歩賞受賞。78年発表の『寝台特急殺人事件』で爆発的人気を得る。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞、2005年日本ミステリー文学大賞、19年吉川英治文庫賞受賞。オリジナル著作は六〇〇冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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