小学館文庫<br> 刑事の遺品

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小学館文庫
刑事の遺品

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094068931
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

兄弟刑事が時を超えて亡き父の汚名を雪ぐ

津之神西署の巡査部長・高岡守はその夜、港湾部で引き揚げられた刺創のある水死体を見て、思わず自身の目を疑った。遺体は、自らが一カ月前に取り調べたばかりの薬物の売人と思しき男「木村正」だったのだ。すぐさま県警に捜査本部が立ち上がり、守をはじめとした所轄の刑事たちが聞き込みを始めたものの、不可解なことに被害者の名前以外の情報が何一つ得られない状況が続いた。一体、この男は誰なんだ? 捜査が暗礁に乗り上げる中、警察庁から県警に異例とも言える人事で守の兄・剣がやってくる。剣は警察庁の指示で不自然な県警の金の流れを暴くために送り込まれた一方で、その警察庁にも明かさず、汚名を着せられたまま殉職した父の最後の事件を探ろうとしていた。情熱と刑事の誇りを胸に目の前の事件の真実を追う所轄の弟・守と、決して冷静な姿勢を崩すことなく二十一年前の事件の真相に迫ってゆくキャリアの兄・剣。時を隔てた二つの事件が次第に交錯し始めた時、反目しながらそれぞれの捜査を進めていた兄弟を導いたのは、父が遺した一冊のノートだった。

【編集担当からのおすすめ情報】
オビ推薦コメントは、
宇梶剛士さんです。

内容説明

津之神西署の巡査部長・高岡守はその夜、引き揚げられた水死体に目を疑った。遺体は一カ月前に取り調べた薬物の売人“木村正”。県警の捜査が始まるも不可解なことに被害者の名前以外の情報が得られない。途方に暮れる県警に警察庁から異例の人事で守の兄・剣が着任した。剣は組織にも秘密で、汚名を着せられたまま殉職した父の最後の事件を探る。反目しながらそれぞれの捜査を進める所轄の弟とキャリアの兄。二つの事件が交錯し始めた時、兄弟を導いたのは父が遺した一冊のノートだった。話題作『刑事の血筋』を改題。本物の刑事の息子が綴る警察家族小説!

著者等紹介

三羽省吾[ミツバショウゴ]
1968年岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第八回小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー。09年同作で第五回酒飲み書店員大賞を受賞。14年『公園で逢いましょう。』で第七回京都水無月大賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

89
「刑事の血筋」改題。初読み作家さん。ストーリーの途中で話があっちこっちに飛んでいくのでちょっと戸惑いながら、後半にかけてだんだん面白くなっていくので読みごたえはある。警察官の父の後を継いだ2人の兄弟、弟は地方の県警の刑事。兄は警察庁のキャリア官僚。兄はある目的で弟と同じ県警に異動になってくる。内容自体は珍しくはないのだが、普段から交流のない兄弟が共に警察内部の不正に向かって次第に距離感を縮めていく過程がいい。弟の同僚、兄弟の家族の存在が作品の中で一息つける存在。もう少しこの作家さん読んでみよう。2021/11/06

はつばあば

49
三羽さんの5冊目、積読本は2冊。今迄警察モノとは縁の無い作家さんだと思っていたからつい手を出してしまった。兄弟で父親の汚名を晴らす?どこかで読んだなぁと。大門さんの「不協和音」でした。警察官にはなりたく無かった兄・剣と高校卒業して警察官になった弟・守。父親の遺品から浮かび上がる闇。父親の同僚だった元二人の刑事。兄弟で父の汚名をそそぐ為に協力する・・警察上層部の魔物達と県警の庶民派警察官。国家権力・・いつの世も悪をも平気で握りつぶす。もしかしたら続き、又は別の警察物語を書いてもらえるかもしれないと期待する 2021/11/17

坂城 弥生

38
なんだかまだスッキリ解決していないようなモヤモヤが残った。2021/06/28

蕭白

6
面白かったです。2022/12/08

チェス

4
まあ、こんな感じで終わるんだろうなぁ。 楽しめた。2021/09/09

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