出版社内容情報
国家の謀略を暴いた「現代の黙示録」
ダブリンに新種の偽百ドル札「ウルトラ・ダラー」あらわる――。一報を受けたBBCの東京特派員にして英国情報部員のスティーブンは、インテリジェンスを頼りに、国際諜報戦の暗部を照らし出す。浮かび上がってきたのは、米国、中国、北朝鮮の危険極まりなき謀略だった。1968年の日本人拉致から2002年の日朝首脳会談、そして偽札製造までを一本の線でつないだ本作は、「現実の事件が物語を追いかけている」と評された。
解説:歴史学者・山内昌之氏
<手嶋龍一氏の『ウルトラ・ダラー』は、もはやスパイ小説という古典的領域を乗り越え、日本人初のインテリジェンス小説のフロンティアを切り開いた作品となっている。手嶋氏の文学的世界それは、通常の文学修業や創作活動の延長ではまったく不可能な新しい文学ジャンルなのである>
【編集担当からのおすすめ情報】
手嶋龍一氏のインテリジェンス小説が、小学館より順次刊行されます。第一弾の『ウルトラ・ダラー』は、日朝首脳会談に至る日本外交の暗部を克明に描いたことで、霞ヶ関を震撼させました。本作品では、作品の背景について自ら解説した「15年目の著者ノート」も収録しています。
内容説明
ダブリンに新種の偽百ドル札「ウルトラ・ダラー」あらわる―。一報を受けたBBC東京特派員にして英国情報部員であるスティーブン・ブラッドレーは、米中朝で繰り広げられる国際諜報戦に踏み入った。一九六〇年代に姿を消した印刷職人から二〇〇二年の日朝首脳会談、来たる朝鮮半島の核危機まで、インテリジェンスを頼りに一本の線で繋ぐ。日本外交の暗部が克明に描かれ、霞が関も震撼。本作は、単行本発刊時、「現実の事件が物語を追いかけている」と評された。著者が自ら舞台背景を振り返った「十五年目の著者ノート」も収録!
著者等紹介
手嶋龍一[テシマリュウイチ]
作家・外交ジャーナリスト。NHKワシントン支局長として2001年の9・11テロに遭遇し、十一日間の二十四時間連続中継を担当。独立後に上梓したインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』、続編の『スギハラ・サバイバル』がベストセラーに。ノンフィクション作品も多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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