小学館文庫<br> ボローニャの吐息

個数:

小学館文庫
ボローニャの吐息

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月09日 12時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094067569
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

イタリアの人の美意識を描く傑作随筆集!

イタリア在住の人気エッセイスト・内田洋子が描く、イタリアの人々の美意識をテーマにした最新随筆集。
ミラノ、ボローニャ、カプリ島、ヴェネツィア、プーリアの山村の日常生活の中に見つけた音や色、味覚、
匂い、手触りを通して、イタリアの<美しいということ>の源を探る。
雨に沈むヴェネツィアで思い出すピアニストの人生『雨に連れられて』、美術館から盗み出された
名画の数奇な運命を辿る『それでも赦す』ほか珠玉の15編。


内容説明

「飛び散った赤や黄色、緑にピンクの絵の具の染みの向こうに、カプリ島の海が輝き、カザティエッロの滋味が舌先に蘇る。世紀の抱擁に身を包まれる」…。古代ローマから息づくイタリア人の美意識を描く傑作随筆集。ブックフェアで賑わうボローニャで過去の二つの悲劇に想いを馳せる表題作、雨に沈むヴェネツィアで回顧するピアニストの人生「雨に連れられて」、北イタリアの結婚事情と披露宴で出会った不思議な光景「流浪の人」、ラッファエッロの絵の数奇な運命をたどる「それでも赦す」ほか。日伊往来四十年余の著者が描く全十五話。

目次

ミラノの髭
見ている
甘くて、苦い
雨に連れられて
キス
風を聞く
赤い汗
ゆらり、ゆらり
緑の海
流浪の人
色に舞う
ハッピー・バースデー・トゥー・ユー
それでも赦す
ボローニャの吐息
イタリア、美の原点

著者等紹介

内田洋子[ウチダヨウコ]
1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社ウーノ・アソシエイツ代表。2011年『ジーノの家 イタリア10景』で「日本エッセイスト・クラブ賞」、「講談社エッセイ賞」を受賞。2019年「ウンベルト・アニェッリ記念ジャーナリスト賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

75
約380ページとエッセイ集にしては長めである。それに文章がやや硬く、普段読んでいる軽めのものと比べると、読み進むのに時間がかかった。しかし噛みしめるように読んで行くと段々味わいが出てきた。内容は全編イタリアに関する事で占められているが、ジャンルは多岐に及んでいて、中心はイタリアの人たちとの営み。他に料理、美術、演劇等様々な要素が込められていて、イタリアの奥深さを感じさせてくれるものだった。ミラノでのネタが多かったが、他の地方との比較にも及んでいて、昔はそれぞれ別の国だった文化の違いが感じられた。2020/07/15

きょん

43
曇天のミラノ、街中を走る路面電車、ヴェネツィアの冠水や仮面の歴史、ボローニャ駅の爆弾テロと旅客機墜落事故。その土地ならではの名物があり歴史や文化を持つイタリアは奥が深い。各都市の風景が目に浮かび懐かしさで胸がいっぱいになる。あーイタリアに行きたい。2020/06/26

マリリン

41
印象に残ったのは歌姫アフロディーティが登場する「見ている」。ギリシャのギターズズーキとアコーディオンの音色と共に従業員の手拍子の中で歌いながら輪になって踊るアフロディーティ。読みながら惹き込まれ酩酊しそう。ロドス島での悲しい記憶。何年かに一度だけ蒼い満月が昇ることがあるという。大切な人が天から降りて会いにくるという言い伝え。仮面に纏わる話が奥深い「ゆらり、ゆらり」は、ベネツィアの歴史的背景等も絡み惹かれる。15のエッセイは、土地に根付く芸術や文化習慣等様々な事が著者の視点で書かれている。眼差しは暖かい。2023/01/06

シキモリ

22
仕事柄、折に触れてイタリア人とやり取りをするが、さっぱりとした気質の人間が多いイメージを私は持っている。今作はイタリアの【美】にまつわる全十五章の随筆集。日常の新たな出会いに古代及び現代イタリア史を織り交ぜ、地続きの今を生きる人々の暮らしに根付いた美意識を情感たっぷりに解き明かしていく。今作も内田さんの観察眼は冴え渡るが、それ故に時折冷徹な視点も顔を覗かせる。情景が頻繁に切り替わる小旅行記が続くのは少々退屈だったが、後半四章の仕上がりが正に絶品。今作を総括する様な作品が成るべくして表題作になったのですね。2021/01/11

Cちゃん

5
かつて文化や芸術の中心であったイタリア、今も絵画や彫刻、建物、そして音楽、また工芸品やハイブランドなどなど誰もが憧れる旅行地。その華やかな面の顔でなく、就職率が低かったり、貧困であったりという裏の顔を、でも、そこで暮らす人たちを通して人情味たっぷりに伝えてくれる内田さんのエッセイは大好き。いつもながらの行動力、そして誰ともすぐ仲良くなれる人柄、ステキでしかない。2023/05/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15468459
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品