出版社内容情報
日系米国人作家によるエドガー賞候補作!
米国で生まれ広島で育ち、戦後帰米した日系二世、元庭師の老人マス・アライ。マスと同じく原爆体験を持つ帰米二世の親友・ハルオが亡くなり、広島の沖合にある小島に暮らす遺族に遺灰を届けるため、マスは50年ぶりに日本を訪れた。そこで彼は、少年が犠牲になる痛ましい事件に遭遇する。小さな島を訪れた異邦人でしかないマスだが、広島で経験した少年期の傷痕を思い出し、14歳で命を落とした少年のために謎を追う。
日系米国人作家が父親をモデルに、15年間にわたって描き続けた「庭師マス・アライ」シリーズ第7作。このシリーズ最終作では、父親の故郷・広島の現代の情景を鮮やかに活写し、さらに複雑なアイデンティティを持つ主人公の頑固爺の内面を見事に描いて2019年エドガー賞最優秀賞(ペーパーバック・オリジナル部門)最終候補作となった。日本のメディアでも話題となった傑作ミステリが、満を持して登場。
内容説明
米国で生まれ広島で育ち、戦後帰米した日系二世、元庭師の老人マス・アライは、親友の遺灰を届けるため、五十年ぶりに広島を訪れた。瀬戸内海に浮かぶイノ島に滞在していた彼は、到着の翌朝、海で少年の遺体を発見する。マスは前日、その少年をフェリーの中で見かけていた…。日系米国人作家が自身の父親をモデルに、十五年間にわたり書き続けた「庭師マス・アライ」シリーズ最終作がついに登場。父の故郷・広島を鮮やかに活写し、複雑なルーツを持つ頑固爺の内面を見事に描いてエドガー賞最優秀賞最終候補作となった傑作ミステリ、著者悲願の邦訳出版!
著者等紹介
平原直美[ヒラハラナオミ]
カリフォルニア州生まれ。スタンフォード大学国際関係学部卒。頼府新報の記者を経て04年に「庭師マス・アライ事件簿」第一作『Summer of the Big Bachi』を発表。三作目『スネークスキン三味線』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)を受賞
芹澤恵[セリザワメグミ]
英米文学翻訳者。成蹊大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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