出版社内容情報
明治に生き残った男たちの挽歌
第10回舟橋聖一文学賞受賞作。
新選組最後の隊長・相馬主計と元隊士・安富才助。
土方歳三の最期を看取ったふたりは、戦いでそれぞれ腕と指を失ったものの、明治の世へと生き残った――。
流刑での島暮らしのなか、思わぬ邂逅と確執を経たふたりの人生は「御一新」の荒波に翻弄されていく。
痛切のラストまで一気読み必至! 松本清張賞作家が人の生き様、心の痛みを精緻に描ききった傑作時代小説!!
内容説明
新選組元隊士・沢忠輔の長屋に、新選組最後の隊長・相馬主計が割腹自殺したという報が届けられる。遺言は夏帯に墨で書かれた「一ツ」。その一語だけだった―。相馬と沢、そして同じく隊士だった安富才助は、箱館五稜郭の戦いで土方歳三の最期を看取った。この激戦では、相馬と安富もそれぞれ腕と指を失ったものの、彼らは明治の世へと生き残る。流刑での島暮らしの中、思わぬ邂逅と避けがたい確執を経た相馬と安富。やがて彼らの人生は、「御一新」の荒波に翻弄されていく―。人の生き様、心の痛みを精緻に描ききった傑作時代長編。第10回舟橋聖一文学賞受賞作。
著者等紹介
山本音也[ヤマモトオトヤ]
82年「宴会」で中央公論新人賞受賞、83年「退屈まつり」で芥川賞候補。休筆期間を経て、02年『ひとは化けもんわれも化けもん』で第9回松本清張賞受賞、『新選組 最後の勇士たち』(改題前『本懐に候』)にて第10回舟橋聖一文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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