出版社内容情報
あなたの記憶のカケラ、いただきます――。
誰も知らない街の片隅に、ある日突然現れては消える喫茶店がある。いつも同じところにあるとは限らず、またいつも同じ姿をしているとも限らない。一度は訪れたのに、二度と近づけないこともある。ここは迷える魂を抱えた者だけがたどりつく場所だ。店内は深い水底のようにひっそりと静かで、不思議なマスターが美味しいコーヒーを淹れてくれ、ときどき機械仕掛けの金魚を連れた美しい少女がやってくる。僕がかつてふと迷い込んだ「アクアリウム」は、そもそもそんな店だった。
少女――キリトは、今日も来訪者に告げる。「あなたは、何が欲しいの?」
運よく彼女に出逢えた客は、心の内にわだかまった望みを叶えてもらえる。だが望みの成就と引き替えに、彼らは必ず何かを失って店を出るのだ。僕はキリトのそばで、そのさまを幾度も眺めている。
「あなたの記憶のカケラ、いただきます」
カケラは降り積もって、やがて別の誰かの望みを叶える鍵になる。記憶鮮明オカルトファンタジー!
千年[チトシ]
著・文・その他
THORES 柴本[トーレス シバモト]
イラスト
内容説明
誰も知らない街の片隅に、突如現れては消える不思議な店舗がある。喫茶「アクアリウム」―ここは迷える魂を抱えた者だけがたどりつく場所だ。店内はまるで深い水底のようにひっそりと静かで、マスターがおいしいコーヒーを淹れてくれ、ときどき機械仕掛けの金魚を連れた美しい少女がやってくるのだ。そして、少女キリトは今日も来訪者に告げる。「あなたは、何が欲しいの?」運よく彼女に出逢えた客は夢とうつつの狭間にある無限回廊へといざなわれ、心に秘めた望みが叶えられる。しかしそれと引き替えに、必ず何かを失うというのだが…。
著者等紹介
千年[チトシ]
別名義で漫画原作、舞台脚本なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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