小学館文庫<br> 気骨稜々なり 島井宗室

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小学館文庫
気骨稜々なり 島井宗室

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094063967
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

秀吉の朝鮮出兵に異を唱えた博多商人の生涯

島井徳太夫、のちの島井宗室は博多に生まれたが、幼くして両親を失い、17歳にして朝鮮に渡った。朝鮮で掘り出し物の茶道具を買い付け、それを数寄者に売って博多で有力商人になっていった宗室は、對馬や酒井へと商売を広げ、妻を娶り、自身で永寿丸という船を持つようになった。
博多を治める大友義鎮や宗麟とも、宗室は交わるようになる。さらに、織田信長に、そして信長の意向を継いだ羽柴秀吉に近づく。最終的に荒廃した博多を復興したのは秀吉だったが、秀吉は朝鮮出兵を見据え、朝鮮との窓口になっている対馬の宗氏に使者を命じる。朝鮮国王に家臣になるようにと。ならなければ攻撃する、と。
「博多は、古来より大陸との交易で栄えた湊でござります。大陸とのつながりは、申してみれば博多の生命線。それを断ち切るような戦いは、関白さまであろうとも誰であろうと、断じておこさせてはなりますまい」
宗氏とともに朝鮮の交渉に当たり、戦火を交えないように工作をした宗室だったが、息子鶴松の死がきっかけになり、秀吉は朝鮮出兵を決断。急遽石田三成に呼び出された宗室は、秀吉に出兵を思いとどまらせるように諫めてほしいと言われたのだが――。

火坂 雅志[ヒサカ マサシ]

内容説明

幼くして両親を亡くした島井徳太夫、のちの宗室は、十七歳で朝鮮に渡り、茶道具を買い付けて売ることで博多の有力商人となった。博多を治める大友氏、そして織田信長、さらには羽柴秀吉とも交わるようになる。荒廃した博多を復興した秀吉には、大陸制覇の野望があった。家臣にならなければ攻撃すると朝鮮に伝えるよう、対馬の宗氏に言い渡した。大陸との貿易で栄えてきた宗室は戦火を交えぬ工作をしたが、息子鶴松を亡くした秀吉は、朝鮮出兵を決断。石田三成の依頼を受け、宗室は命懸けで秀吉を諫めたのだが―。戦なき世を求めて生きた気骨溢れる商人の生涯。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年新潟生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て作家デビュー。『天地人』が2009年NHK大河ドラマ原作となり、第13回中山義秀文学賞を受賞。2015年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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naolog

6
博多の町がこれほどまでに被害にあっていたとは。武士の世の中というのも変なものですね。2018/06/18

じょるじ

1
福岡に向かう新幹線の中で読了。戦国時代物でよく名前は見ていたけど、どういった人物だっかは知りませんでした。一言で言うと、闘う商人と言うべきか。最後の「島井はわれわれ一世にて相果て候」が格好良かった。2018/11/09

三原城の守り人

0
B2017/05/06

MITOTA

0
島井宗室、こんな男が居たんだ。 石田三成が、正しいと思うことだけ言って世を渡れたらどれほどよいか、と宗室にため息を洩らすけど激しく同意ですね。2018/06/19

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