小学館文庫<br> 逆説の日本史〈19〉幕末年代史編〈2〉

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小学館文庫
逆説の日本史〈19〉幕末年代史編〈2〉

  • 井沢 元彦【著】
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  • 小学館(2016/04発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094062861
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

一発の銃弾が日本の歴史を変えた!

幕府老中首座・堀田正睦は手を焼いていた。“水戸のご老公”こと水戸藩主・
徳川斉昭が、日米修好通商条約の調印に断固反対だったからである。そこで堀田がとった手段は、朝廷から「勅許」を得て斉昭を納得させようという方法であった。だがこの安直な判断は、やがて幕府を崩壊へと導く……。
堀田の目論見は外れ、孝明天皇が条約調印に強く反対したため幕府は勅許無しでの調印を強行する。強引な幕府に対する批判は、一橋派と南紀派が激しく争う将軍継嗣問題をも巻き込んで過熱化し、「幕府VS水戸藩」の対立は決定的になった。この両者の確執は、孝明天皇が水戸藩に発した「戊午の密勅」に激怒した大老・井伊直による「安政の大獄」という粛正の嵐に発展し、吉田松陰、橋本左内といった多くの有為の人材が失われてしまう。
安政7年(1860)3月3日、江戸・桜田門外。季節外れの大雪のなかを登城する井伊の行列に、18人の襲撃者たちが襲いかかった。井伊は駕籠に乗ったまま銃撃され、斬殺される。
相次ぐ流血の事態に幕府の権威は失墜。時代は「討幕」「尊王攘夷」へと変わってゆくのであった。

第一章/一八五八年編――戊午の密勅と安政の大獄
水戸黄門の隠居所・西山荘から生まれた「討幕正当化の思想」/“血”を見ずに事を収めようとした老中・堀田正睦の「判断ミス」/堀田老中の“目論見”を完全に打ち砕いた岩倉具視の「列参事件」/条約調印に続き将軍継嗣問題に“二連敗”した「条約推進トリオ」/“埋木舎”での冷遇から異例の出世で大老に就任した「裏キーマン」/「徳ある恐怖」を目指した大老・井伊直弼の二つの「正義」/井伊直弼の“ゼロ回答”に終わった水戸斉昭らの「押しかけ登城」/多くの大名を“血”で乗っ取った一橋家を水戸家が継いだ「皮肉」/実父・斉興から恨まれていた賢侯・島津斉彬の「死の真相」/「諸法度違反」「浪費」の斉彬を“暗殺”した島津家の危機意識/「救国の恩人」井伊直弼が“幕府”に固執して起きた「ねじれ現象」/幕府を差し置いて水戸藩に下された「戊午の密勅」という“爆弾”/梅田雲浜ら攘夷派一斉検挙で始まった「安政の大獄」の真相/西郷隆盛が「安政の大獄」で追われた月照の薩摩入りを助けた理由/吉田松陰が「穏やかな手段」ではない「挙兵」に踏み切った“論理”/天皇無視の「無礼」と大量検挙の「横暴」を行なった間部老中の“意図”

第二章/一八五九年編――正論の開国VS実行不可能な攘夷
“行動の人”吉田松陰が門下生に発した「草莽崛起」という思想/「討幕」が論理的に正当化されることになった「一君万民論」/日本が“四千年の中国”より先に民主主義を成立させた「原点」/『日本書紀』を絶対的な「聖典」に祀り上げた「松陰神学」の問題点/「間部老中討伐計画」を告白した松陰の“やむにやまれぬ大和魂”/些細な罪の判決を厳罰に変えた井伊直弼という「検察」の“信念”/「安政の大獄」大量粛清が招いた“大量の金流出”と大インフレ/正論を唱えた開国派が「実行不可能な攘夷派」に狙われた“奇妙さ”

第三章/一八六〇・六一年編――桜田門外の変 大老暗殺が歴史を変えた!
井伊直弼をして大弾圧に走らせた「水戸の大陰謀」という事実誤認/島津久光に藩内過激派を押さえ込ませた大久保一蔵の「絵図」/狙われている情報を掴みながら「開国祝い」の銃に倒れた井伊直弼/「井伊直弼は生きている」で丸く収めようとした幕府の周章狼狽/襲撃側も護衛側も捕らえられて斬首された「桜田門外の変」の後始末/勝海舟、福沢諭吉らが乗り込んだ咸臨丸「太平洋横断」の真相/“穏健派”安藤信正が井伊直弼暗殺後に仕組んだ「公武合体」/孝明天皇が「攘夷実行」のために和宮降嫁を決断した“理由”/藩の枠を越えて幕政改革を目指した水戸・長州「丙辰丸の盟約」/ポサドニック号事件において対馬が「香港」にならなかった“幸運”/開国という「正論」を説いたために歴史から抹殺された長井雅楽/「対ガイジン無差別テロ」東禅寺事件が日本に与えた重大な不利益/“島津久光上京”と“西郷復帰”を実現させた策士大久保の面目躍如

内容説明

すべては、ひとりの老中の判断ミスから始まった―。「幕府VS水戸藩」の確執は、誤解が疑念を呼び、ますます過熱化。さらに孝明天皇の名で出された「密勅」の存在が明らかになるや、大老・井伊直弼による凄惨な「大獄」の嵐が吹き荒れることとなった。そしてその報復として行なわれたのは、「大老暗殺」という前代未聞の大事件だった!

目次

第1章 一八五八年編―戊午の密勅と安政の大獄(水戸黄門の隠居所・西山荘から生まれた「倒幕正当化の思想」;“血”を見ずに事を収めようとした老中・堀田正睦の「判断ミス」;堀田老中の“目論見”を完全に打ち砕いた岩倉具視の「列参事件」 ほか)
第2章 一八五九年編―正論の開国vs実行不可能な攘夷(“行動の人”吉田松陰が門下生に発した「草莽崛起」という思想;「倒幕」が論理的に正当化されることになった「一君万民論」;日本が“四千年の中国”より先に民主主義を成立させた「原点」 ほか)
第3章 一八六〇・六一年編―桜田門外の変 大老暗殺が歴史を変えた!(井伊直弼をして大弾圧に走らせた「水戸の大陰謀」という事実誤認;島津久光に藩内過激派を押さえ込ませた大久保一蔵の「絵図」;狙われている情報を掴みながら「開国祝い」の銃に倒れた井伊直弼 ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

137
これが文庫版最新刊です。あと半年以上は出ないのでしょう。やはり幕末の続きで水戸藩と幕府の確執、安政の大獄と井伊直弼の暗殺、などかなり歴史上の転換点と思われる時点での話がいろいろ出てきます。この時代の話は様々な小説などになっています。とくに吉村さんの小説が好きです。まだまだ幕末が続きそうです。2016/06/26

ソラ

39
主に日米修好通商条約から安政の大獄、桜田門外の変へとつながる事柄がわかりやすく説明されていた。こういった思想や時代背景があったのだとわかったうえでこれらの事件を見ると理解が深まって面白い。2016/04/24

けやき

32
あとがきで著者がこれほどわかりやすい幕末史の本は他には無いと自慢しているが、その自慢も受け入れられるくらいわかりやすい本だと思いました。2016/04/16

山本真一郎

31
読了。シリーズも早19冊目。幕末編としては2冊目となるだろうか。今作のメインは矢張り何と言っても「桜田門外の変」だろう。司馬遼太郎をして「歴史を動かしたテロ」と言わしめた幕府の大老が白昼堂々暗殺されるという大事件に至るまでの経緯が、日米修好通商条約や安政の大獄と共に詳細に検証されている。井伊直弼の人間像も興味深かった。尊皇と佐幕という縦軸、攘夷と開国という横軸によって形成され、更にそこに様々な人間の思惑が絡む事によって、幕末絵巻は複雑さと面白さを増していると思う。次巻の文庫化を楽しみに待ちたい。2016/04/14

デビっちん

27
激動の幕末が解説される中、「日本ケガレ忌避教(神道+朱子学)」とは、なんと的を得た言葉なのだと笑わせてもらいました。毎度解説されていますが、資料だけでなく、当事者の気持ちを推測できなければ、的はずれなものになってしまいます。これ故、歴史には想像力が必要であり、アートとも言えるのではないかと思いました。2018/07/02

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