小学館文庫<br> 大江戸恐龍伝〈3〉

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小学館文庫
大江戸恐龍伝〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094062441
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

江戸へ戻った源内に思いがけない依頼が!?

江戸へ戻った平賀源内は、越後屋の主人・三津井庄右衛門から、船が難破し漂着した南の島に息子を探しに行ってほしいと依頼される。
唯一その島から帰還した水夫・弥太郎が言うには、向かうべきその島「ニルヤカナヤ」は黄金の島で、龍が棲むという。
弥太郎は、なぜか目蓋が切り取られ、連れられてきた源内宅に咲く青い花の匂いを嗅いで正気を失ってしまう。その花は、遙か昔、有野作之進という武士が「ニルヤカナヤ」から龍の掌とともに持ち帰ったといわれる種から咲いたものだった!
暫くして弥太郎が、何ものかに拐かされてしまう。その手口から、盗人・火鼠の一味の仕業と推測した源内。何かが自分の周りで動き始めたことを感じていた。
そんななか、源内は、三国船「ゑれき丸」を完成させ、杉田玄白、伊奈吉らとともに江戸を発つ。そして立ち寄った琉球で、自称・江戸学者の牧志朝典という男に出会い、琉球・加良間島での秘密の祭りの話を聞いて・・・。
いよいよ核心の島へ迫る、三、四巻同時刊行。
特設ページで、著者インタビュー映像がご覧になれます!
http://bp.shogakukan.co.jp/yumemakurabaku/

十 章 思案の源内三井庄右衛門の 話を聴きて心騒ぐ語

十一章 源内幕府を大いにたぶらかし 巨大なる船を造らんとする語

十二章 火鼠の一味暗躍して 源内若き長谷川平蔵と再会する語

十三章 盗賊ながら天晴れの覚悟あるも 龍の骨のさらなる不思議の語

十四章 源内龍宮殿の柱が珊瑚でなく 黄金でできているのを知る語

十五章 源内三国船ゑれき丸に乗りて 琉球までゆく語

十六章 源内琉球の精霊 マユンガナシーに出会う語

夢枕 獏[ユメマクラ バク]
著・文・その他

内容説明

四年前に京で会った越五屋の主人、三津井庄右衛門から、ある日、平賀源内に思いもかけない依頼が舞い込む―。息子・庄九郎救出のため、漂着したという南の島への探索をしてほしいというのだ。島から唯ひとり生還した水夫によれば、向かうべき島は「ニルヤカナヤ」。黄金の島で、龍が棲むという。同じ情報を得た和蘭陀国、盗賊・火鼠の一味も加わり、三つ巴の野望が渦巻く中、源内は、三国船「ゑれき丸」を完成させ、杉田玄白らとともに江戸を発つ。そして立ち寄った琉球で、江戸学者を名のる老人・牧志朝典から加良間に伝わる祭りと目蓋のないユタの話を聴く。

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒。1977年作家デビュー。『上弦の月を喰べる獅子』(日本SF大賞)、『神々の山嶺』(柴田錬三郎賞)、『大江戸釣客伝』(吉川英治文学賞他)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

75
各エピソードが全て謎めいていて興味深い。で、展開としては3巻終盤になって三国船でついに江戸を発つ。次巻ぐらいから本格的に冒険が始まるのかな?期待を大きく持って、次巻へ。2019/03/08

サケ太

22
やはり平賀源内はとんでもねえやつだ。火鼠や仇吉、伊奈吉たちについても掘り下げられ、土台と伏線は十分。始まった冒険。未だ目的地には到達せず。しかし、琉球の地で何を見るのか、楽しみ。2019/06/19

かんけー

15
話が大きく動いた巻ですね♪冒頭、源内と三津井(今の三井家)庄右衛門の会話に龍の話しが突如浮上し源内とその仲間達は龍とニルヤカナヤの存在を巡って動き出す。キーデバイスである人物が途中で殺されてしまい、案件は頓挫しそうになるが其処は源内優れた頭脳をフル回転させ、又仲間も機転のきく人物が多く厄介事を切り抜けて行く。此は源内の人徳でもありアイデアマンである源内の才能と云う方が分かりやすい(^^)源内はエジソンと言うかレオナルド.ダ・ヴィンチっぽい印象に変わった?ニルヤカナヤを発見した時点で時空を越えた新たな展開→2016/03/06

白きゅⅡ

14
いやぁ、面白い!文章も短く、会話が中心に展開するため、読むのが遅い僕でも、余り時間を掛けることなく読み進めることができる、歴史伝奇ファンタジー第3巻。沖縄の話しは、以前読んだ『宇宙皇子』のキジムナーが出てきたエピソードを思い出しました♪物語の最後に登場した、牧志朝典が4巻以降にどのように絡んでくるのか?非常に楽しみです!各章の冒頭に掲載されている、参考文献の多さに、獏さんのこの作品に対する意気込みが感じられます。2016/01/15

bluemint

11
掟外の大帆船を、策を巡らせ幕府の御用船として建造してしまった。さて、沖縄へ。つなぎの中弛みかと思いきや、なかなかどうして息もつかせてくれない。悠揚迫らない筆致で、次巻はいよいよニライカナイの探索か?2021/07/10

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