出版社内容情報
江戸へ戻った源内に思いがけない依頼が!?
江戸へ戻った平賀源内は、越後屋の主人・三津井庄右衛門から、船が難破し漂着した南の島に息子を探しに行ってほしいと依頼される。
唯一その島から帰還した水夫・弥太郎が言うには、向かうべきその島「ニルヤカナヤ」は黄金の島で、龍が棲むという。
弥太郎は、なぜか目蓋が切り取られ、連れられてきた源内宅に咲く青い花の匂いを嗅いで正気を失ってしまう。その花は、遙か昔、有野作之進という武士が「ニルヤカナヤ」から龍の掌とともに持ち帰ったといわれる種から咲いたものだった!
暫くして弥太郎が、何ものかに拐かされてしまう。その手口から、盗人・火鼠の一味の仕業と推測した源内。何かが自分の周りで動き始めたことを感じていた。
そんななか、源内は、三国船「ゑれき丸」を完成させ、杉田玄白、伊奈吉らとともに江戸を発つ。そして立ち寄った琉球で、自称・江戸学者の牧志朝典という男に出会い、琉球・加良間島での秘密の祭りの話を聞いて・・・。
いよいよ核心の島へ迫る、三、四巻同時刊行。
特設ページで、著者インタビュー映像がご覧になれます!
http://bp.shogakukan.co.jp/yumemakurabaku/
十 章 思案の源内三井庄右衛門の 話を聴きて心騒ぐ語
十一章 源内幕府を大いにたぶらかし 巨大なる船を造らんとする語
十二章 火鼠の一味暗躍して 源内若き長谷川平蔵と再会する語
十三章 盗賊ながら天晴れの覚悟あるも 龍の骨のさらなる不思議の語
十四章 源内龍宮殿の柱が珊瑚でなく 黄金でできているのを知る語
十五章 源内三国船ゑれき丸に乗りて 琉球までゆく語
十六章 源内琉球の精霊 マユンガナシーに出会う語
夢枕 獏[ユメマクラ バク]
著・文・その他
内容説明
四年前に京で会った越五屋の主人、三津井庄右衛門から、ある日、平賀源内に思いもかけない依頼が舞い込む―。息子・庄九郎救出のため、漂着したという南の島への探索をしてほしいというのだ。島から唯ひとり生還した水夫によれば、向かうべき島は「ニルヤカナヤ」。黄金の島で、龍が棲むという。同じ情報を得た和蘭陀国、盗賊・火鼠の一味も加わり、三つ巴の野望が渦巻く中、源内は、三国船「ゑれき丸」を完成させ、杉田玄白らとともに江戸を発つ。そして立ち寄った琉球で、江戸学者を名のる老人・牧志朝典から加良間に伝わる祭りと目蓋のないユタの話を聴く。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒。1977年作家デビュー。『上弦の月を喰べる獅子』(日本SF大賞)、『神々の山嶺』(柴田錬三郎賞)、『大江戸釣客伝』(吉川英治文学賞他)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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