小学館文庫<br> 闇を叩く

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小学館文庫
闇を叩く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094062243
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0195

出版社内容情報

人気アーティストの知られざる下積み時代!

ドラムを叩きながら歌うという独自のスタイルで世の中の度肝を抜き、いまも変わらぬハイトーンボイスで人気を誇るアーティスト、稲垣潤一。小学校時代、初めて聴いたビートルズに衝撃を受けて音楽に目覚め、以来、中学、高校とバンド活動に明け暮れたといいます。
そんな稲垣少年は高校卒業後、就職先を1日で辞めて地元・仙台で「ハコバン」――キャバレーやディスコなどで生演奏するバンド――の世界に飛び込みました。
ハコバンは、プロではありますが、あくまでローカルでマイナーな存在。いくら実力があっても、必ずしもメジャー・デビューできるとは限りません。挫折し、傷つき、それでも前を見据えて一歩一歩歩んでいく姿を、懐かしの洋楽ナンバーとともに描いていきます。


【編集担当からのおすすめ情報】
音楽の話が満載で、とくに洋楽ファンは必見です。
ハコバンを知っている人には懐かしく、知らない人には新鮮に楽しめるでしょう。
洗練された都会的なイメージがある稲垣さんの、意外すぎる面が次々と明かされるので、ファンにはたまらない一冊です。

内容説明

ビートルズに魅せられ、中学時代からドラムを始めた稲垣潤一は、高校卒業後、就職先を一日で辞めて、ディスコやキャバレーで生演奏を聴かせる「ハコバン」の一員となった。「好きな音楽を仕事にできるなんて、最高だ」と思っていたが、メンバー間の確執、ストーカー事件、仲間のドラッグ騒動、ギャラの未払い等のトラブルが続発し、手放しで楽しめる日々ではなかった。それでも自らを奮い立たせながら、仙台で先の見えない音楽活動を続ける潤一に、東京のテレビ局のプロデューサーから声がかかる…。音楽史を裏で支えていた「ハコバン」の光と闇を描く初の自伝。

目次

第1章 十九歳の挫折
第2章 バイトの日々
第3章 ハコバン始動!
第4章 バンドマンの恋
第5章 十日でつぶれた店
第6章 女難の相
第7章 キャバレー・ブルース
第8章 アマチュアとプロの淵
第9章 ディスコ・クライシス
第10章 空白のなかで
第11章 夢のレコード・デビュー

著者等紹介

稲垣潤一[イナガキジュンイチ]
1953年、仙台市出身。ドラムを叩きながら歌うというスタイルと、ハイトーンボイスが注目を集め、1982年に「雨のリグレット」でメジャーデビュー。その後も「ドラマティック・レイン」などヒットを連発し、独自の地位を確立している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

78
叩き語り。稲垣潤一さんをご存知ですか?ドラムを叩きながら歌うから叩き語り。長年、彼の音楽を聴いてきた僕には楽しい一冊であったが、当時の稲垣氏には閉塞感や心身の均衡が激しく上下する大変だった仙台でのデビュー前。下積時代が長かったと知っていたが、こういう生活だったんだと知りました。稲垣さんの歌うAORの名曲の数々やビリージョエルは聴いてみたい!ナルホド、ビリージョエルかと膝を打ちました。解説の鈴木雅之さんの内容も良かった。2人共大ファンなんですよ。2017/03/12

キムチ

40
闇を叩く?1970年中期、先が見えない稲垣青年がただメジャーに憧れ、音楽に燃えたい・・そんな思いでドラムを叩く情熱になったのでしょうか。私が知った彼はメジャーでクリスマスキャロルやドラマチックレインで売れた時。まさか、あの国分町で、東一番町で・・同じ時間を歩いていたとは。自分の時間を追体験で来た素敵な読書でした。シャネルズの鈴木さんが後書きで述べる様に、本人も同じく呟く様に「クラブで、キャバレーでの下積みの時間は決して苦しかった時間とは思えない、楽しかった」という心は読み手に取り、虹色に輝くメッセでした。2017/02/16

みや

10
何となく昔から気になる存在だった稲垣潤一。いつも所在なさげでポーカーフェイス。ドラムを叩きながらしっとり歌い上げるという違和感。しかし、10年にも及ぶハコバンとしての下積み時代からデビューを掴み取るまでの青春ストーリーである本作に接すれば、氏が筋金入りのミュージシャンであり、人並み外れた音楽好きであることは明白。幸せだったと回想する子どもの頃の経験がブレない実直さを涵養し、それが成功へと繋がる礎になったのだと捉えた。2023/02/08

さんつきくん

5
「クリスマスキャロルが流れる頃には」の大ヒット曲で知られる、稲垣潤一が仙台での下積み時代からメジャーデビューするまでを描いた自伝。10代で東京に来て挫折。仙台に戻り夜の店でドラムを叩く日々。ディスコやキャバレーでいわゆるハコバンとして即存のコピー曲を演奏し、歌う。中盤まで淡々したハコバンの描写だったが、やがて歌が認められて、メジャーデビュー。そのサクセスストーリーが痛快だった。所々、当時の仙台の描写が挟まれていて、ノスタルジーに浸れた。解説がラッツ&スターの鈴木雅之さんが担当していて、とても豪華。2017/01/04

CherryBlue

5
稲垣潤一の自伝。理解ある両親に育てられたのが伝わる。2016/01/07

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