小学館文庫<br> 生と死にまつわるいくつかの現実

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小学館文庫
生と死にまつわるいくつかの現実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 524p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094061314
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

少女が見た真実とは?衝撃のサイコスリラー

イングランド南西部の海岸沿いで、一人歩きの女性を狙った連続暴行殺人事件が起きた。被害者はいずれも目出し帽の男に服を脱がされ、犯行現場から母親に電話するよう強要されていた。現場近くの小さな町に住む10歳の少女ルビーは、民警団を立ち上げて犯人を追跡する父親を助けようとするが……。
ゴールド・ダガー賞受賞作家ベリンダ・バウアーが、西部劇『勇気ある追跡』をモチーフに、崩壊寸前の家族や学校でのいじめに心を痛める少女と、彼女を取り巻く人々の心模様を描く衝撃のサイコ・スリラー!

内容説明

英国南西部デヴォン州の北部で、ひとり歩きの女性を狙った連続暴行殺人事件が起きた。被害者はいずれも目出し帽の男に服を脱がされ、犯行現場から、死の直前に母親に電話するよう強要されていた。現場近くの森と海に挟まれた小さな村ライムバーンの壊れそうな家に住む十歳の少女ルビーは、民警団を立ち上げて犯人を追跡する父親ジョンの小さな片腕として役に立とうとするのだが…。西部劇映画『勇気ある追跡』をモチーフに描いた、衝撃のサイコ・スリラー最新作。

著者等紹介

バウアー,ベリンダ[バウアー,ベリンダ] [Bauer,Belinda]
イギリス及び南アフリカ共和国育ち。現在は英国ウェールズ在住。ジャーナリスト、脚本家としてキャリアを積み、『ブラックランズ』で作家デビュー。同作でゴールド・ダガー賞を受賞

吉井智津[ヨシイチズ]
和歌山生まれ。神戸市外国語大学英米学科卒業。ビジネス文書の実務翻訳を手掛ける。その後ジェームズ・エルロイ、カール・ハイアセンなどの作品を翻訳している田村義進に師事する。現在はノンフィクションのみならず、自己啓発書から小説まで幅広いジャンルの翻訳を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

84
英国女流ミステリ作家の作品。主人公は海辺の田舎町に住む10歳の少女。父は失業して働くことを諦め、母はしっかりしていて父の分まで働く。少女は、日頃かまってくれる父が大好きなのだがしかし。物語の途中で衝撃的な事実が徐々に判明するにつれて少女の幼年期は荒れ狂う昏い海に叩き込まれる。この作家さんを読むのは5作目なんだけど、訳のせいかもわからないけど、どこか散漫な印象をうけた。用意されたいくつかのサイドストーリーがいまいちつまらなくてなかなか読むスピードがあがらなかった。それでも読者の心を捕まえる力技はあると思う。2019/01/10

papako

69
読みやすくて面白かったんですが、なんか、やるせないお話でした。10歳のちょっとぽっちゃり気味の女の子。学校ではいじめられがちで、大好きな父親に構ってもらいたくて一生懸命。周りでは、ヒッチハイクをする女の子が殺される事件が連続する。まさかつながらないよね?と読み進むと。。。本当に、10歳の女の子の気持ちが、切なすぎる。タイトルの『生と死にまつわる〜』というより『結婚にまつわる』の方がピンとくるかな。2017/06/24

ペグ

30
純文的な題名とは裏腹のエンターテイメント。ハリウッド映画にでもなりそうなお話で。(トゥルー グリッド)で無く(勇気ある追跡)を観てる父親に気がつくべきだった。大変な事態になるまでの母親の心理があまり描かれていないのが残念だった。バゥアーさんは子供に辛い思いをさせておいて頑張らせるのが上手いなぁ〜(*^_^*)2016/01/10

yoshimi

29
10歳の少女・ルビーの目線で語られる。とにかくルビーが愛らしくて健気で、ベリンダ・バウアーは子どもを描くのが本当に上手い。後半、急に犯人が明らかになり(その前にほぼわかるようにはなってるけれど)ちょっと面食らうこともあったが一気読み。哀しく切ない結末だけど、ルビーの成長が見られるラストはほんのり希望が見てとれて救われた。2017/02/17

しゃお

27
ちょっとぽっちゃりな幼児体型の少女ルビーの視点を中心に描かれるサスペンス。仲の悪い両親に心を痛めながらも、大好きな父親と一緒に行動するうちに、田舎町で起きる連続殺人事件の真実に知らずに近づくルビー。じわりじわりとくる胸を締め付けるような痛みをルビーと共に感じながら迎える結末は、ベリンダ・バウアーらしく決して後味は悪くない、どこか希望を感じさせるものだったのは、少女が少し大人へと成長する様子が描かれているからかも知れませんね。2016/03/03

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