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小学館文庫
南下せよと彼女は言う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094060669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

異国の街並みと旅人が織りなす珠玉の旅小説

各都市の見どころをふんだんに織り交ぜながら、さまざまな人間模様が描かれます。オランダを舞台にした「アムステルダムたち」は、高校時代からの友人である男三人が、旅の途中でフェルメールを巡る互いの秘密に気づく、茶目っ気のある掌編。「秋の休暇」は、母を亡くした女性が一人パリを訪れ、亡き母の友人であるフランス人女性と再会し彼女と父との秘められた愛を知る物語。イタリアのヴェネツィアを舞台にした「ピアッツァにようこそ」では、だれもが知る名作映画の舞台がふんだんに登場します。また、「南へ・・・!」では愛する妻を失った男性が妻の行きたがっていたスペインを、その魂とともに南へ進路をとる切ない旅物語。ほかに、チューリッヒ、プラハ、ハワイを舞台に、熟年夫婦の、ツアー添乗員の、新婚夫婦のそれぞれの旅が描かれます。
どの物語も、ゆったりとした時の流れの中で、異国の空のもと、だれもが旅気分を味わえる場面が描かれます。だからこそ、スッと物語の世界に引き込まれ、主人公とともに旅をしている気持ちになれるのかもしれません。旅情に浸り、ここちよい読後感が得られる名作です。


【編集担当からのおすすめ情報】
ヨーロッパ文化に造詣が深い著者が巧みな筆致で綴る街並み、名画、食……。まるで今、目の前にその世界が広がっているかのよう。すぐにでも小説の舞台へ旅立ちたくなります。ガイドブックを片手に、主人公と同じ道をたどってみるのもいいかも。旅先のカフェやホテルでリラックスして読むにもおすすめの一冊です。

アムステルダムたち---7
橋、燃える----------55
秋の休暇----------85
添乗員のクリスマス---113
ピアッツァにようこそ---159
南へ・・・!----------197
永遠の一日---------241
解説・雨宮塔子------274

【著者紹介】
作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

内容説明

高校時代からの友人男子三人組がオランダを旅する中でフェルメールをめぐる互いの秘密に気づく「アムステルダムたち」。一人パリを訪れた女性が、亡き母の友人であるフランス人女性と再会し、彼女と母との意外な関係を知る「秋の休暇」。愛する妻を失い、その魂に誘われるまま南へと進路をとりスペインを旅する「南へ…!」。ほかに、チューリッヒ、プラハ、ヴェネツィア、ハワイへと舞台を移し、異国の地で繰り広げられる人間ドラマと旅人の心の変化を描く珠玉の全七編。美術、映画に造詣の深い筆者ならではの細部に渡る巧みな描写も魅力。

目次

アムステルダムたち
橋、燃える
秋の休暇
添乗員のクリスマス
ピアッツァにようこそ
南へ…!
永遠の一日

著者等紹介

有吉玉青[アリヨシタマオ]
作家。1963東京生まれ。母・佐和子との日々を描いた『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らむり

42
1話1国の短編旅物語集。旅行、芸術、歴史好きな方にはおススメ。オランダ→スイス→フランス→ドイツ→イタリア→スペインときて、最後はヨーロッパのどこの国だろう?と思ってたら、最後はアメリカというオチ。けれどそのアメリカが一番面白かった。2014/09/12

とりあえず…

31
ヨーロッパを中心に旅先での悲喜交々。さらっとし過ぎなきらいがあり、小説というよりはオシャレな紀行文といった面持ち。深い話を求める方には向きませんが、それこそ旅のお供なんかには丁度良い感じで、読後感もすこぶる爽やか。2016/10/12

keith

29
ヨーロッパを中心とした7か国を舞台にした短編集。旅先での出会いや、旅に出ることによって抱えている悩みや憂いを見つめ直すというお話です。「ピアッツァへようこそ」が楽しい話で面白かったかな。すべて行ったことのない街ばかりで行きたくなってきました。2016/05/04

クキモン

11
初読みの作家さん。ヨーロッパ都市とハワイの情景の描写が素晴らしく、部屋にいながら世界中を旅した気分になりました。2018/11/23

オーラ

6
小説というより、紀行文のようでした。舞台となるヨーロッパ諸国へ実際に行ったことがある人には楽しめる内容なのかもしれないが、旅の感想文、説明文を読んでいるようで辛かった。どこへ行って何を見たかばかり詰め込まれすぎていて、思いを抱える主人公たちの心情が心底伝わってこず、焦点があやふやだった。物語を求めた私には辛かった。有吉佐和子さんの娘さんだったのですね。知らなかった。2014/12/01

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