小学館文庫<br> 逆説の日本史〈17〉江戸成熟編―アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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小学館文庫
逆説の日本史〈17〉江戸成熟編―アイヌ民族と幕府崩壊の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094060553
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報

幕末前夜の「闇の歴史」を暴く!

第1章では、東北地方から北海道、さらには千島列島まで、独自の文化を育んできたアイヌの歴史を照射する。和人が蝦夷地に進出する契機となった北東北の争いから和人の過酷な仕打ちに端を発した「アイヌ三大蜂起」。さらには、老中・松平定信が蝦夷地調査報告書を黙殺した理由にも迫る。
第2章では、幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成り立ちを、荷田春満、本居宣長、賀茂真淵、平田篤胤ら「国学四大人」の軌跡を通じて解読する。
第3章では、天保の改革に挑んだ徳川幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れる様を詳述。優秀な官吏が国の行く末を見誤っていく歴史をあますところなく活写する。
第4章では、「なぜ日本の道路舗装率が中国・韓国などより低いのか?」という命題から、いたずらに開発に走らず、身の丈にあった暮らし、完全リサイクル社会を実現していた江戸の暮らしに陽を当てる。

【著者紹介】
作家。1954年2月1日、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、TBSに入社。報道局(政治部)の記者だったの80年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。歴史推理小説・ノンフィクションから時事エッセイ、評論まで、幅広いジャンルで活躍中。『逆説の日本史』シリーズは単行本・文庫版・ビジュアル版で430万部超のベスト&ロングセラーとなっている。その他、主な著書に、『天皇になろうとした将軍』『言霊』『穢れと茶椀』などがある。

内容説明

幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成立、天保の改革に挑んだ幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れていくさま…幕府崩壊の遠因となった愚劣な政治に迫る!

目次

第1章 北方世界の歴史・アイヌ民族のルーツと展開編―松前藩の卑劣な手口と幕府の無策を暴く!(古代史最大の問題!「エミシ」と「エゾ」は同一か;奥州藤原四代のミイラ調査が挑んだ「エミシ」と「エゾ」の難問 ほか)
第2章 幕末維新への胎動1・国学の成立と展開編―明治維新の精神的支柱となった四大人の思想(『古事記』研究で大和心「もののあはれ」を感得した本居宣長の功績;宣長の「宗教」が一人の売国奴も出ない「幕末の奇跡」を生んだ ほか)
第3章 幕末維新への胎動2・幕府外交と天保の改革編―社会を混乱させた頑迷な「祖法大事」政治(ロシア使節の「交易要求」を拒絶した幕閣の「祖法大事」;なぜ徳川幕府は「愚劣な外交」でロシアを激怒させたのか ほか)
第4章 幕末維新への胎動3・ユートピアとしての江戸編―なぜ、日本の道路舗装率は今でも低いのか?(歴史教科書では教えてくれないペリー来航「黒船ショック」の本質;いち早く近代化した日本の道路舗装率が中国、韓国、タイより低い理由 ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

136
この巻は幕末とはいいながらも江戸時代の思想などについての話や改革についての評価を行っています。まあ今までにはない評価ということが逆説ということなのでしょう。また黒船の評価についても、今までとは異なる観点からかかれていますが、やはりその対応の幕府のあり方というのはかなり精緻に分析しているのでしょう。お台場を作らせたりしているので。2016/06/14

ころこ

45
久しぶりの井沢元彦ですが、この間、随分と歴史の本の読み方が変わりました。この先を読むにあたって近代とは何かという問いをせずに、ただ出来事だけ追っても中途半端に読むことになっていましたので、文章の向こう側に何が映っているのか、かなり自覚的に読んでいきたいと思います。第2章では、平田篤胤の再評価を行っています。宣長に対して篤胤の態度がプロテスタントや地動説のような新解釈であったことを、日本の近代化や神道の大衆化には肯定的な再評価をしています。他方で明治以後の国家神道との関係は「決して直結しない」と否定はするも2022/06/18

ソラ

45
今回は江戸時代後半。アイヌ文化に関しては知らないことばかりで興味深かった。固定概念を持ち、それを狂信的に保持し続けるってのは本当に怖いな。特にそれが上に立つとね。フレキシブルでありたい。2014/06/13

背古巣

32
まさに、シリーズのタイトル「逆説の…」を地で行く内容ですね。寛政の改革を行った松平定信。私が習った教科書では賄賂政治を行った田沼意次を除いて改革を行った英雄的に書かれていましたが、本書では田沼が時代を見据えた政治をしようとしたのに対し、松平はこれをことごとく否定して、結局明治維新を引き寄せた張本人となっていました。読んでみると納得です。内容をすべて肯定するわけではないですが、歴史の見方が変わってくる、面白い内容でした。巻が進むにつれ著されている内容がだんだん難しくなってきていますが、面白いです。2025/06/04

デビっちん

31
明治維新断行の背後にあった「宣長神学」、教科書には記載されていない「黒船ショック」の本質に大興奮の内容でした。安全度100%から危険度100%への転落は、なんとフリ幅が多いことでしょう。光輝く強烈なメリットがあるときは、一方でその前提条件が変われば、一気にデメリットが表出するということは忘れてはなりません。メリットだけでなく、それが180度反転した場面、その転換となる前提条件が変わる可能性にも目を向ける感性を身につけたいと強く感じた巻でした。2018/01/05

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