小学館文庫<br> 街場のマンガ論

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小学館文庫
街場のマンガ論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094060218
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本マンガと日本人を身びいき目線で論じる

「これほど好きなジャンルは他にない」と語るマンガびいきの著者が、世界に誇る日本マンガについて熱く語る! 『エースをねらえ!』から、男はいかに生きるべきかを学び、『バガボンド』で教育の本質を見いだす。手塚治虫の圧倒的な倫理的指南力に影響を受けた少年時代、今なお、読み続ける愛すべき少女マンガ…。
日本でマンガ文化が突出して発展した理由をユニークな視点で解き明かす。巻末には養老孟司氏との対談を収録。言語としての日本語の特殊性と「マンガ脳」についての理論には瞠目される。マンガは、どれほどビッグビジネスになろうとサブカルチャーに踏みとどまって、その代償として自由を享受してほしい、と願う著者の「愛と敬意」のマンガ論である。解説は高橋源一郎氏。

【編集担当からのおすすめ情報】
2010年に同名のタイトルで刊行された単行本の、待望の文庫化です。文庫特典として、宮崎駿監督のアニメ『風立ちぬ』と、大人気マンガ『ONE PIECE』『進撃の巨人』についての解釈を加筆してもらいました。マンガはあまり読まない、という内田ファンにもぜひ読んでいただきたい。マンガを介してのユニークな日本人論でもあります。

内田 樹[ウチダ タツル]
著・文・その他

内容説明

「これほど好きなジャンルは他にない」と語る雑食系マンガ・リーダーの著者が、世界に誇る日本マンガについて熱く語る!『エースをねらえ!』から“男はいかに生きるべきか”を学び、『バガボンド』で教育の本質を知る。手塚治虫の圧倒的な倫理的指南力に影響を受けた幼少時代、今なお、読み続ける愛すべき少女マンガ…。日本でマンガ文化が突出して発展した理由を独自の視点で解読。巻末には養老孟司氏との対談を収録。言語としての日本語の特殊性と「マンガ脳」についての理論は必読。サブカルチャーに踏みとどまるマンガに愛と敬意を込めて論じる

目次

第1章 井上雄彦論
第2章 マンガと日本語
第3章 少女マンガ論
第4章 オタク論・ボーイズラブ論
第5章 宮崎駿論
第6章 マンガ断想
第7章 戦後漫画家論―戦後漫画は手塚治虫から始まった‐対談・内田樹 養老猛司(司会・菊地史彦)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学(現・首都大学東京)大学院博士課程中退。思想家・武道家。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門のフランス現代思想のほか教育論、社会論、文化論、武道論など著書多数。2007年『私家版・ユダヤ文化論』で第六回小林秀雄賞、2010年『日本辺境論』で第三回新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

41
内田さんのマンガ愛(含む少女マンガ)が感じられるイレギュラーな街場本。前の奥さんや娘さんの指導(?)で少女マンガを読み込んだというエピソードに人柄が現れます。BLマンガの生まれた理由やアメコミが示すもの等、独自の解釈につい引き込まれました。巻末の養老先生との対談も秀逸です。2016/01/23

瀧ながれ

28
タイトルの通り、著者が新旧のマンガについて書いたものを集めた一冊。井上雄彦の作品、特に『バガボンド』について、<短期間に一気に「おとな」になる><「おとなにならないと、死ぬ」という/「ビルドゥングスロマン」>であると語る。マンガを読むときは、図像と音声を即時的に並列処理している。少女マンガには、現実の音声と内的独白のほかに、もうひとつの発話水準が描かれている。など、興味深く読んだが、ボーイズラブ論は頷けなかった。ボーイズラブにあまりアメリカが出てこないのは、単に西欧のほうがロマンチックに見えるからですよ。2015/12/30

佐島楓

27
読んでいる間中、とても楽しかった。ウチダ先生のクリエーターに対する並々ならぬ敬意がじんじん伝わってきました。第二章「マンガと日本語」には納得。日本でなぜここまでマンガが発達してきたのか、その一端が理解できます。あぁ、最近マンガ読んでないな。読みたい。2014/03/20

しき

9
日本で漫画が発展した理由『日本語が図像を表す漢字と音を表すカナで構成されてるから、日本人は絵とセリフを同時処理するのに慣れてる』というのが驚き。外国人は同時処理できないので、外国マンガのアクションシーンにはセリフがないそうだ。少女マンガ論の「少女漫画にはあるが少年漫画には存在しないもの」が面白い。答えは「心の中には存在するのだが、そのことに本人さえ気づいていない言葉」。この言葉を知覚できるのは女性だけ。うーん、この能力欲しいなあ。『冬ソナを見て泣ける男』はこの能力持ってるらしい。俺も冬ソナで泣きたい。2016/06/22

maGyuI

9
さらっとさくっと読了。井上雄彦の項の、ロールモデルは2人居るべき、って話がよかった。2014/03/12

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