出版社内容情報
吉良上野介は自害した。裏に潜む幕府の謀略と意外な最期。
「…苦しみもまた、生きる証」夜半になって吉良上野介義央は眠りにつけぬまま、老僧の言葉を思い出していた。齢は六十を越えた。「早う、楽になりたい……」身を起こし押し入れの隅の柳行李を開けた。行李の底に、それはあった! 義央は赤穂浪士によって討たれたのではなかった! 臈たけた吉良と癇癪もちで乱心者の血を受けつぐ浅野、この二人を一気につぶす──柳沢保明の驚くべき謀略と上野介の意外な最期を描き、従来の忠臣蔵伝説に異をとなえた話題の傑作!
内容説明
「…苦しみもまた、生きる証」夜半になって吉良上野介義央は眠りにつけぬまま、老僧の言葉を思い出していた。齢は60を超えた。「早う、楽になりたい…」身を起こし押し入れの隅の柳行李を開けた。行李の底に、それはあった!義央は、赤穂浪士によって討たれたのではなかった!臈たけた吉良と癇癪もちで乱心者の血を受けつぐ浅野、この2人を一気につぶす―柳沢保明の驚くべき謀略と上野介の意外な最期を描き、従来の忠臣蔵伝説に異をとなえた話題の傑作。