出版社内容情報
巨星・平清盛に大反撃の狼煙! 源平ついに激突!
人間が権力を志向するということは、自ら神になろうとすることである。……累々たるライバルたちの屍を踏まえて、ついに到達した権力というピラミッドの頂上には、ただ一人しか座るスペースがない。たった一人になるために途方もない努力を積み重ね、くるしい夥しいライバルとの生存競争に身を挺するのである。権力闘争の構図は古今東西変わらない。そんなものを競い合い、追求してなにになるかという問いかけを、権力志向する者は決してしない。……人間の歴史とは権力追求の歴史である。権力抗争に関する限り、人間は歴史から教訓を学んでいない。(著者「あとがき」より)
内容説明
人間が権力を志向するということは、自ら神になろうとすることである。…累々たるライバルたちの屍を踏まえて、ついに到達した権力というピラミッドの頂上には、ただ一人しか座るスペースがない。たった一人になるために途方もない努力を積み重ね、夥しいライバルとの生存競争に身を挺するのである。権力闘争の構図は古今東西変わらない。そんなものを競い合い、追求してなにになるかという問いかけを、権力を志向する者は決してしない。…人間の歴史とは権力追求の歴史である。権力抗争に関する限り、人間は歴史から教訓を学んでいない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
8
第二巻では清盛の死と頼朝・義経が描かれる。これに義仲を含むと武士の台頭が一様に語れない複雑なものであったことが解る。しかし歴史は貴族社会に戻ることは許されない。ランダムな動きも大局的には法則が見いだされるように、歴史も逆行は許されない。清盛が平治の乱後に頼朝を殺していなかったことを嘆く場面がある。あの時、「池禅尼を無視して殺しておけば源氏の台頭を観ることもなかったろうに」と。しかしここまで読んできた読者は、頼朝が殺されたとしても武家社会が何れ来ることが充分に予知できる。2018/10/30
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