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天皇の戦争責任は? 象徴天皇制誕生の背景を徹底検証!
「本来天皇とは象徴的な存在であり、明治憲法下のように天皇が統治権を総攬する方が異質なのだ。日本国憲法の規定は天皇本来のあり方に合致したものであり、“象徴”に徹してこそ天皇制は末長く存続するはずである」(著者解説)。憲法制定時から現在そして新世紀へ向けて、あるべき象徴天皇制を検証する。
内容説明
本来天皇とは象徴的な存在であり、明治憲法下のように天皇が統治権を総攬する方が異質なのだ。日本国憲法の規定は天皇本来のあり方に合致したものであり、“象徴”に徹してこそ天皇制は末長く存続するはずである。憲法制定時から現在そして新世紀へ向けて、あるべき象徴天皇制を検証する。
目次
序論 象徴天皇制はどのようにして誕生したか
第1章 象徴天皇制の果たしている役割は何か
第2章 皇位はどのように継承されるか
第3章 天皇、皇族は宗教活動を行えるか
第4章 天皇、皇族の実生活とは
第5章 天皇の戦争責任についてどう考えるべきか
感想・レビュー
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ヴェルナーの日記
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日本の王室(皇室)は千年以上の歴史をもつ。他国も王室は存在するが、これ程長い王朝はない(例えばイギリスはノルマン朝、プランタジネット朝、ランカスター朝、ヨーク朝、テューダー朝等々に替わっている)。表向き万世一系の(例外は室町時代の南北朝で同時に二人の天皇がいた)皇室について自分はどれだけ知っているのだろうか? 戦後、憲法が改正され天皇も現人神から人間宣言し皇室典範も見直しされ現在に至る。皇室の人たちの収入や遺産相続、降嫁(最近では黒田さん)した場合の処遇や持参金(いわば退職金)等々、詳しく書かれた一書。2016/04/11