出版社内容情報
75歳までは、体も脳も中高年と変わらない! 老人医療に携わる精神科医が、日本の医療・福祉政策の誤りを糺し、豊かな高齢ライフを提言。
わが国では、「高齢社会=高福祉、高負担社会」という固定観念で議論が進められ、それが医療・福祉政策に反映されることが少なくない。だが、各種世論調査で65歳以上でも働きたいという意見が7割近いことなどからもうかがえるように、日本の高齢社会政策はあまりにも実態を無視している。
▼介護保険導入という在宅偏重の介護政策はすでに行き詰まりを見せ、これまでよりかえって施設介護を求める声が強くなった。老人医療費の抑制も、その一方で患者負担を増やすなど、総費用の抑制を追求するにすぎない。「高齢者が長生きするために、薬をどのくらい減らすのがよいか」といった研究は、まったくといっていいほどなされていない。
▼精神科医として老人医療に携ってきた著者は、現場での体験や調査を通して、日本の医療政策、福祉政策の誤りを指摘する。あわせて、「日本人の定年は75歳でよい」「『ぜいたく老人』のすすめ」など、豊かな高齢ライフを提言。
[序章]日本こそ高齢社会のモデルに
[第1章]間違いだらけの老人医療常識
●大学病院型医療は高齢者には不向き
●痴呆症は誤解されている
●変わりつつあるアメリカの老人医療
●75歳以上の人のための医療ガイドライン
[第2章]高齢者を見殺しにする厚生労働省
●安易な「尊厳死」で老人を殺すな
●老人を殺す「医療費値上げ」を許すな
●「老人にやさしい自治体」をつくる法
[第3章]豊かな高齢ライフへの新提言
●元気な高齢者が日本を救う
●日本人の定年は75歳でよい
●「ぜいたく老人」のすすめ
●長生きしたけりゃ「長野県人」に学べ
内容説明
日本の医療・福祉政策の誤りを糺し、豊かな高齢ライフを提言。
目次
序章 日本こそ高齢社会のモデルに
第1章 間違いだらけの老人医療常識(大学病院型医療は高齢者には不向き;痴呆症は誤解されている ほか)
第2章 高齢者を見殺しにする厚生労働省(介護保険は老人を救うか;安易な「尊厳死」で老人を殺すな ほか)
第3章 豊かな高齢ライフへの新提言(元気な高齢者が日本を救う;日本人の定年は七十五歳でよい ほか)
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、川崎幸病院精神科顧問。東北大学医学部非常勤講師(老年内科)、一橋大学経済学部非常勤講師(現代経済学)
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