月と太陽の盤―碁盤師・吉井利仙の事件簿

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334911317
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



宮内悠介[ミヤウチ ユウスケ]

内容説明

盤は宇宙、石は星―碁盤とは魔術の道具さ。吉井利仙は名うての碁盤師。使用する木には強いこだわりがあり、一年の大半を山を渡り、木を見て暮らしている。人呼んで「放浪の碁盤師」。十六歳ながらプロの囲碁棋士である槇は、利仙がかつて棋士だったころの棋譜に惚れ込み、師と慕って行方を追いかけている。囲碁をめぐる宿命に取り憑かれたような不思議な事件の数々は、ふたりに何をもたらすのか?あとは、盤面に線を引くだけです。

著者等紹介

宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
1979年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2010年、「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞。2012年、作品集『盤上の夜』で第33回日本SF大賞を受賞。2013年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。同年、『ヨハネスブルグの天使たち』で第34回日本SF大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

125
碁盤師という職業があるのかと、新鮮な驚きとともに、連作短編の妙を生かした感じで、サクサクと読めるミステリーです。まあ、現実にはどうなんだろう?と思うところも有りましたけど…。 しかも、短編集と言いながら、全体がまとまっている感じで、最後の話は切ない。 ただ、短編なので、本格物というわけにはいかないだろうから、このタイトルはどうなんでしょうね? 碁盤師や愼という棋士なんについてもっと、掘り下げてぜひ長編に描いてほしいですね。 2020/09/24

ダイ@2019.11.2~一時休止

104
連作短編集。連作短編集。宮内さんのミステリー第1弾?。囲碁はよく知らなかったんですが、気軽に碁盤に石も置けないって碁盤は鑑賞する芸術品か?。2016/12/15

jam

95
あらゆるものに宇宙があり神が宿るということを、日本人は昔から知っていた。物事の本質は、細部のリアリティにあることを、様々な分野のプロフェッショナルが具現化する。知識や技術の結晶はやがてひとつの水脈に収斂され、滔々と流れる。何かを学びつきつめることは、総てを知ることに他ならないし、自ら選んだ道であれば、苦難をも人は超える。政治や学校が教えなければならないことは、多様性のなかの選択であり世界の成り立ちの基本である。今、脚光を浴びる若者らに学ばなければならないのは、求道者としての生き方なのだろう。2018/04/20

山田太郎

49
SFっぽい方がこの作者好みなんだけど、ミステリっぽいのできたけど、これはこれで面白かった。そろそろどかんとした傑作がでてきそうな気がするんだけどな、この作者。2017/05/31

keroppi

46
宮内悠介さんのミステリというので読んでみた。確かに事件は起こり、謎解きもあるのだが、この混沌とした感じは、宮内さんらしい?碁盤の宇宙に迷い込んだよう。2017/01/11

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