出版社内容情報
夫の夭折で女領主となった寧寧の一代記。
江戸時代初期、全国でも珍しい女大名として三十余年間奮闘した南部寧寧の生涯。寧寧の夫、二十代八戸根城領主佐近直政は、越後高田での勤めを終えて帰国した矢先、何者かに暗殺される。同時に、嫡子久松も毒殺と思われる死に方でみまかる。背後には、豊穣な八戸を手に入れようと企む宗家の利直の影がちらつく。悲しみに浸る間もなく家督を相続した寧寧は、利直の無理難題を、祖父譲りの優れた資質で乗り越えていく。解説・三好京三。
内容説明
江戸時代初期、全国でも珍しい女大名として三十余年間奮闘した南部寧寧の生涯。寧寧の夫、二十代八戸根城領主佐近直政は、越後高田での勤めを終えて帰国した矢先、何者かに暗殺される。時を同じくして、嫡子久松も毒殺と思われる死に方でみまかる。背後には、豊饒な八戸を手に入れようと企む宗家の利直の影がちらついていた。悲しみに浸る間もなく家督を相続した寧寧は、その後も続く利直からの無理難題を、祖父譲りの優れた資質で次々と乗り越えていく。