出版社内容情報
村民642人はなぜナチSSに虐殺されたか?
英米連合軍のノルマンディー上陸4日後、フランス中南部の静かな小村オラドゥールで、ナチの武装SSによる住民642人の虐殺事件が起きた。その40年後の80年代、投資顧問会社を経営する英国人が、仕事中にフランスで逮捕され投獄された。原因は顧客に運搬を依頼された金塊にあった。その刻印RB(ドイツ帝国銀行)が、彼を悪夢の過去へと引き戻す。現代史最大の謎に挑んだ著者が探り当てた真相とは?
内容説明
英米連合軍のノルマンディー上陸四日後の1944年6月10日、フランス中南部の静かな小村オラドゥールで、ナチの武装SSによる住民六四二人の虐殺事件が起きた。当時ドイツは一切の情報を握り潰した。その動機は一切不明。報復か?示威行為か?その40年後の80年代、投資顧問会社を経営する英国人が、仕事中にフランスで逮捕され投獄された。原因は顧客に運搬を依頼された金塊にあった。その刻印RB(ドイツ帝国銀行)が、彼を悪夢の過去へと引き戻す。現代史最大の謎に挑んだ著者が探り当てた真相とは?話題沸騰の異色ノンフィクション。
目次
プロローグ
第1章 税関捜査部
第2章 夜の訪問者
第3章 ローザンヌの友人
第4章 不安な出会い
第5章 レジスタンスの若者
第6章 第二SS装甲師団
第7章 尋問
第8章 深夜の攻撃
第9章 最後の晩餐
第10章 監獄にて
第11章 選ばれた村
第12章 惨劇の午後
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
0
1980年代。フランスからスイスに越境して働く一人の女性が、給与取り扱いに関する些細なミスを当局に咎められたことから、物語は始まる。あるところで「実は私は…」という告白があり、急速に過去の歴史への扉が開く。第二次大戦下、フランスの小さな村で起こったSSによる大虐殺の謎とは?ノンフィクション小説の導入部分も面白いし、明かされる歴史の真実にも驚かされる。一気読みしてしまった。2018/11/27
Mayumi_M
0
親友が誘拐されてマジギレたディークマンSS少佐が大隊総動員で村一つを殲滅させた……という通説の方が腐女子的には大受けだったんだけど、実は戦後の保険に所持してた金塊が……という真相にはビックリ。むしろ、ナチス将校といえども戦後は金さえあれば悠々自適に過ごせると思ってたんだから、第二次大戦で戦後のあり方が変わったんだろうなァと思ったり。イヤまァ確かに、第二次大戦時のアレコレはソレまでの戦争とは色んな意味でスケールが違うんだけど。2018/02/01
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