出版社内容情報
日米親善の証としてアメリカから贈られた青い目の人形、その答礼に日本が贈った人形たちの数奇な運命。異色書き下ろしノンフィクション。
昭和初期、アメリカでの日本移民排斥運動に対して、米人牧師の提唱で親善大使として日本へ贈られた約一万二千体の友情の人形。そのお礼に日本から約六十体の答礼人形がアメリカへ贈られ、各地の学校や博物館などに飾られたが、太平洋戦争の勃発でそれぞれが各地で数奇な運命をたどる。人形の運命に惹かれた作者が、太平洋を越えて異国へ渡った物言わぬ小さな親善大使たちのその後を追跡し、戦争の愚かさと平和の大切さを訴える。
内容説明
昭和初期、アメリカでの日本移民排斥運動に心痛めた米人牧師の提唱で、日米親善のために日本へ贈られた一万二千体余りの青い目の人形。それに応えて日本からも約六十体の市松人形がアメリカへ贈られ、各地の博物館などに飾られた。しかし太平洋戦争の勃発で彼女たちは各地で数奇な運命をたどる。人形たちに惹かれた作者が太平洋を越えて異国へと渡ったもの言わぬ小さな親善大使たちのその後を現在まで追跡し、戦争の愚かさと平和の大切さを訴える異色の書き下ろしノンフィクション。
目次
1章 太平洋を越えてきた人形
2章 勝利の日まで
3章 再び「友情の人形」として
4章 新しい人形交流の懸け橋
5章 人形たちと人々と―交流の今後