小学館文庫
片桐且元

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094026573
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

 賤ヶ岳七本槍の一人として名を馳せた片桐且元は主君秀吉が没する直前、誓詞を差し出した。豊家存続に命を賭けると?。大坂城にこもる淀君に裏切り者とそしられながらも徳川家康のしたたかな豊家潰しに抗した最後の武将・且元の晩節を描き、「国家安康・君臣豊楽」の史上有名な方広寺鐘銘事件の真相に迫る傑作歴史小説。解説・森村誠一

内容説明

賤ヶ岳七本槍の一人として聞こえた片桐且元は秀吉が没する直前、五大老と共に誓詞を差し出した。秀頼の傅役として誓約を一途に守り豊家存続に命を賭ける。覇権の尾をひきずり時代錯誤にとらわれている大坂城の淀君と大野治長には、且元の渾身の家康との交渉が裏切りとしか見えない。徳川家康のしたたかな“豊臣を潰す”作戦に、たった一人の家来・ドジな忍者五郎太と戦う且元。「国家安康・君臣豊楽」史上有名な方広寺鐘銘事件の真相と且元の晩節を描く。

著者等紹介

鈴木輝一郎[スズキキイチロウ]
1960年岐阜県生まれ。日大経済学部卒業。TVゲーム等の営業の後、佐官工具の製造、営業に従事。1991年「情断!」でデビュー。1994年「めんどうみてあげるね」で第四七回日本推理作家協会賞受賞。推理小説、時代小説、介護小説多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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鐵太郎

10
「男には二つの子供がある。一つは女房が生んで育てた子供。もう一つは自分が生んで育てた仕事。子供のためなら死ねる」「生きるか死ぬかの戦国乱世なんて、とっくに終わってる。普通に生きて普通に宮仕えをしていれば、普通に俸禄が貰えて普通に天寿を全うできるんですよ。何が面白いのか、手前にはわかりませんねぇ」 「お前にわからせるために生きているわけではない」 「でも、思いっきり笑ってさしあげますよ。時代遅れだ、ってね」 「何万人に笑われても構わない。だが、自分で自分を笑う生き方はしたくない」 ・・・言葉が、なんかいいな2011/02/05

BIN

4
方広寺鐘銘事件にフォーカスを当てた珍しい作品。「国家安康君臣豊楽」に難癖つけられて、それの弁明に家康のところに向かった話。賤ヶ岳七本槍の一人だけに武勇は優れてるけど将としてはいまいちな武士だけど、弁達な本多正純や家康も論破する姿は面白い。「わしはおのれに惚れぬきたい。地獄に落ちてもな」と格好いい爺さんです。忍の五郎太もいいキャラしてるし、織田信雄を格好いいと思える場面もある。戦はないけど面白い作品でした。ただ表紙を見て読む気がうせる。2012/06/23

五徳猫

3
無骨で不器用なイメージがあったが、著者の描く「己の信じるもの」に突き進む且元の姿には惚れる。2016/02/27

Ryuji

1
★★★★

すももたろう

1
☆☆☆☆2012/04/20

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