目次
第1章 武術に伝わる不思議な力
第2章 トライポッド・メソッドとは?
第3章 トライポッド・メソッドの習得法
第4章 「ゴムまりの力」を考察する
第5章 意識で引き出す身体の力
第6章 武術の組手で学ぶこと
著者等紹介
松井欧時朗[マツイオウジロウ]
太氣至誠拳法武禅会代表。1972年生まれ。早稲田大学日本拳法部で副将を務め、学生選手権にて技能賞等受賞。卒業後、総合格闘技を経験し、太氣至誠拳法気功会・島田道男師範に入門。散打大会優勝など受賞歴多数。現在、札幌市を中心に太気拳の普及活動を行っている。また、武術専門誌『秘伝』にて非定期連載を持ち、様々な流派の武術指導者と交流がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミッキー・ダック
19
著者は中国武術大氣拳の指導者。自分より強い相手の力を跳ね返す力を、ゴムまりの力と呼び、その力の出し方および訓練法を紹介。武術に限らずスポーツにも必要な力だ。それは、誰もが持つ身体の合理的な力だとして、「気」の概念を使わずに説明しているので分かりやすい。◆要は筋力ではなく、地面と繋がった身体全体のバネの力。相手の力をバネ力でバランスを保って地面に繋げ、瞬時に反動でその反力に全体重を加えて相手に返す。両足裏2点と相手との接触点の3点で重力と反力をうまく活用するのだが、その技を身につけるのは容易ではない。 2021/02/23
yyhhyy
3
立禅を通じて「安定して立つ」ことに焦点を絞った本だが、「”気”とは全身の筋肉を連携して使っていること」「型は打つことにも崩すことにも使うので一意に使用法は定まらない」等、中国武術の人や本が言っている謎をとてもわかりやすく説明してくれていて全般的な理解にもなる。2022/05/08