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内容説明
スミスは資本主義社会における人間の本性と社会的生産力の全構造を究め、「見えざる手」に導かれる社会原理を明らかにして経済学に体系を与えた。この古典経済学と近代自由主義の原典に、独自の要約的小見出しや詳細な訳注を配して甦らせた邦訳の決定版。Ⅰ巻には先駆的労働価値論を展開する第一篇、資本蓄積を論じる第二篇を収録する。【全三巻】
定評あるロングセラー翻訳書を厳選し、読みやすくした新版
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポルターガイスト
3
読みやすい。長くて流し読みしてる部分もあるけど。ヒュームとか読んだ後だからか,とてもよく似てると思った。よく言われることだが,アダム・スミスは経済学の父というにはゴリゴリの市場原理を唱えてるわけではないというのがよくわかる。ロックやバークリに連なるイギリス経験論の思想家として捉えたほうが自然かもしれない。しかし経済の教科書に載っている論点の多くがいかにスミスに依拠していることか。時代的に異なる部分はあるにせよここまで現代的な著作とは思わなかったな。2022/10/30
山崎 邦規
0
アダム・スミスの基本文献。経済活動を非常に詳細に分析し、経済の流れがどのような構造を持っているか、明らかにしている。何百年も前に書かれた本だとはいえ、経済の基本構造は現代に共通しており、非常に参考になる。ここに書かれた経済原理を基に、政治は対策を打つことがあるだろうが、私は政策ではなしに、経済的な背景を知り、自分が経済界のどんな位置にありどんな種類の役割を果たしているか、自覚を深めるために、本書を活用していると言っていい。自分を経済社会に位置付ける興味である。2025/01/12