出版社内容情報
元首相補佐官と四人の元官僚が語る全く新しい官僚論。
「高度成長期に官僚が果たした功績は大きい」、「官僚は天下りして高給をもらってけしからん」。これら一般に言われる官僚像は本当にそうだろうか? 官僚はそんなに悪いのか? 官僚の本当の姿を正面からとらえ、官僚のこれまでとこれからを鋭く指摘する。まったく新しい時代を迎えつつある日本が「官から民へ」、「国から地方へ」を実現するための官僚の新しい職責を、元首相補佐官と四人の元官僚が提言する。●文庫書き下ろし
内容説明
戦後の高度成長期にはその中心的役割を担い、優秀とされてきた日本の官僚。それが今では、新しい時代の流れに全く対応できず、その弊害ばかりが指摘されるようになってしまった。新しい省庁体制がスタートし、一見進んでいるかのように見える行政改革であるが、まず最初に着手されるべき官僚制度は従来とほとんど変わらぬままである。今、本当に求められている官僚の役割はいったい何なのか?これから官僚が進むべき方向はどこなのか?元首相補佐官である編著者及び四人の元官僚が、自らの体験を交えながら、これからの霞が関の在り方を示す。
目次
第1部 公務員制度『大変革の時代』(日本の公務員の数は適正か?;公務員制度改革の歴史;天下の悪法「国家公務員倫理法」―その成立と内幕;官僚主義の源―内閣法六条 ほか)
第2部 四人の元官僚による官僚論・行政論(公共的なこととは何か、それを誰がやるのか;「情報公開」と「競争原理の応用」が世界を開く;辞められる官僚はすべて辞めている;地域ルネサンスの時代)
著者等紹介
水野清[ミズノキヨシ]
1925(大正14)年、千葉県生まれ。東北大学を卒業後、NHKに入社。1967(昭和42)年に衆議院員に初当選。建設大臣、総務庁長官などを経て、1996(平成8)年、行政改革会議事務局長に就任。同年9月に勇退
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感想・レビュー
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- 和書
- 上方芸文叢刊 4




