出版社内容情報
「民族統一のため金正日を暗殺せよ！」金親子の確執に揺れる北朝鮮をめぐって中・韓・米の情報戦を描く、臨場感溢れる長編小説。
1993年、中国国家安全省と金日成の最高顧問が韓国国家安全企画部に極秘裏に接触。金日成が息子の暴走を止めるために韓国亡命を望んでいるという。韓国側は真偽のほどを確かめるため、「金正日暗殺」を逆提案した。答えは「イエス」。そして元米軍特殊部隊の主人公・小暮譲二ら傭兵部隊の暗殺作戦は始まるが……。金日成主席の晩年から迷走し始めた北朝鮮を巡る、各国の思惑を知る上でも役に立つ小説である。
内容説明
１９９３年、中国国家安全省と金日成の最高顧問が韓国国家安全企画部に極秘裏に接触。金日成が息子の暴走を止めるために韓国亡命を望んでいるという。韓国側は真偽の程を確かめるため、「金正日暗殺」を逆提案した。答は「イエス」。そして元米軍特殊部隊の主人公・小暮譲二ら傭兵部隊の暗殺作戦は始まるが…。国際ジャーナリスト・落合氏の研ぎ澄まされた洞察力、蓄積されたデータ、独自のルートから得た国際情報をもとにリアルに構成された臨場感あふれる長編小説。金日成主席の晩年から迷走し始めた北朝鮮を巡る、各国の思惑を知る上でも必携の書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
12
タイトルは結構衝撃的だけれども、作品のほとんどはアメリカと韓国それぞれの作戦に対する下準備と、主人公たちの現在・過去。最初この本を図書館に予約しようとしたとき、直後に私が不審死したら、間違いなく原因はこの本だな、と思ったのですが、北朝鮮の内情についてはほとんど詳しいことは書かれていないので、大丈夫です。（でも、死んだらこの本のせいね）実際には暗殺されていないことをわかっているわけですから、どうやって作戦を失敗させるのか、が肝になるのですが、そんな事も気にならないくらい面白くて一気に読みました。2023/11/22
Masato
1
1998年初版の勿論フィクションですが、落合さんらしく米中韓日の駆け引き描写はリアリティがあってスリリングでした。今ホットな題材なので色々考えさせられました。外交は読み合い、煽て、騙し裏切り何でもありの修羅場ですね。2017/04/30
-
- 和書
- 白墨人形
