出版社内容情報
"軍隊と平和憲法"論争の原点は平安京にあった!
「軍隊と平和憲法」論争の原点は平安京にあった・意表を衝く問題提起の根底にあるものとは、「天皇(家)および平安政府の軍備放棄というのは、日本史上極めて重大な、エポックメーキングな出来事である」(あとがきより)。なぜか、著者はその理由の一つは「言霊」であると説く。日本人固有の言霊信仰という新たな視点から、日本史の真実に迫る。解説・大月隆寛。
井沢 元彦[イザワ モトヒコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
142
逆説の日本史の第3巻目です。今回は「弓削の道鏡」、「平安京」、「万葉集」がテーマです。今回は言霊が命の主題となっています。最初のテーマは私はこの本を読む前のむかしから、江戸時代の天皇家の影響を貶める意味から流布されたのではと思っていました。いつも独特の論点で意識していないことを論点にしてくれます。平安京、万葉集についても楽しめました。2016/03/13
Shoji
66
歴史学とは先人達の生活を復元することです。最近の歴史学のトレンドは一歩進んで、先人の心性の復元だそうです。つまり、先人が生きた時代背景や出来事からどのような心の持ち方をしていたのかを研究するのだそうです。作者の井沢氏はそのこと、つまり昔の人の心情や心性を解明することがライフワークなんだろなと思った。ところで、この文庫本の発行は1998年、憲法九条問題に警鐘を鳴らしているが、2017年の今、全く進歩していない。どころか、隣国の脅威に晒されている。日本人は万葉の時代から進歩していないらしい。2017/06/06
takaC
62
分かったような分からないような。怨霊絡みにすれば何とでも言える気がしなくもない。2017/02/18
優希
54
怨霊信仰に加え、言霊の概念が盛り込まれました。日本人固有の「真実」を言霊信仰という新たな視点で説いているのが興味深いところでした。2021/07/25
金吾
36
○井沢節を満喫できます。特に面白かったのは称徳天皇と道鏡、藤原仲麻呂の話です。是非はわかりませんが一読の価値はあると感じます。また言霊信仰は自分も含めあると思います。2025/04/14
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