出版社内容情報
丹念な取材と独自の着眼点で日本近代の真実を追究する著作集の第1巻
ノンフィクションの世界に斬新な発想と独特の切り口を持ち込み、ミステリーとしても一級といわれる新しい分野を切り開いた猪瀬氏。なかでも『天皇の影法師』にはじまり『ミカドの肖像』『土地の神話』など近代史の謎に挑んだ作品群は、年月がたってますますその意味が重くなってきています。これらを単なる読み物としてだけではなく、研究資料としても活用できるように発表当時の書評や時代背景などを織り交ぜて再構成、全12巻の著作集として発刊します。時代と共に歩んできた猪瀬直樹氏ですが、次世代、次々世代を担う人々が、それらの作品に共鳴、あるいは反発を抱くことで、新しいジャーナリズムの流れを構築する礎になると思われます。
猪瀬 直樹[イノセ ナオキ]
著・文・その他
内容説明
96年度文藝春秋読者賞受賞作『日本国の研究』収録。01年行革断行評議会委員として新たに『公益法人の研究』を加える。
目次
日本国の研究(記号の帝国;闇の帝国;寄生の帝国)増補 公益法人の研究
著者等紹介
猪瀬直樹[イノセナオキ]
1946年長野生まれ。『ミカドの肖像』で87年第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文芸春秋読者賞受賞。既成の常識に捉われないユニークな視点でつぎつぎと作品を発表、『ペルソナ三島由紀夫伝』『マガジン青春譜川端康成と大宅壮一』『ピカレスク太宰治伝』の評伝三部作が話題に。作家活動のほかにメールマガジン「日本国の研究・不安との訣別/再生のカルテ」の編集長。行革断行評議会委員として特殊法人等の民営化に取り組む。政府税調委員、日本ペンクラブ言論表現委員長、慶応大学メディアコム研究所講師、国際日本文化センター客員教授、東京大学大学院客員教授など幅広い領域で活躍中
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