感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
9
北海道を舞台としている『妖精王』は、西洋的世界観の中に、アイヌの世界観が混在しているのがユニークだ。東日本大震災で「鬼来迎」や「パエトーン」で描かれた出来事が現実化したことで注目された山岸涼子だが、本書に収録されている「ストロベリー・ナイト・ナイト」も恐ろしい予言の物語だ。しかし、この短編漫画が評価されるとき(つまり、ここに描かれていることが現実化したとき)、人類は滅びてしまっているだろうが。2012/02/22
MM
4
表題作もよかったが同時収録されている「クリスマス」がよかった。両親が離婚し親戚の家を転々としていた少年の愛すべき従姉妹とのクリスマスの想い出。大人になった彼が思い起こすこの日々がとてもステキに描かれていてよかった。あと「ストロベリー・ナイト・ナイト」は「クリスマス」とは対照的で別な意味で印象に残る傑作だと思う。2020/01/31
直人
4
『妖精王 2』『ストロベリー・ナイト・ナイト』『クリスマス』『メデュウサ』『レフト アンド ライト』 『妖精王』も面白いんだが,山岸先生のデビュー作『レフト アンド ライト』が収録されていたり,とても哀しい『クリスマス』が収録されていたりと,同時収録作も素晴らしい。 冬の,ややもすれば晴れ間が出そうな曇った日に読む『クリスマス』は,季節感がたっぷり味わえる。2018/11/30
topo
3
感想は三巻で2021/07/24
ka-neko
3
舞台が北海道なんですよね。そして無邪気なものを書かせると、山岸涼子さんて、怖いと思う。2015/10/22