内容説明
土地の強制収用、冤罪、国営企業の不正、役人の腐敗…「人権がない。希望もない。でも、訴え続けるしかない」陳情者は数千人とも1万人ともいわれる。女性ルポライターが陳情村に潜入取材。虐げられた人々に密着した。解決率0.2%の「陳情制度」に命を賭ける人々を追った衝撃の記録。第15回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。
目次
第1章 陳情村なるもの
第2章 陳情者たち
第3章 狩られる人々
第4章 ファイター・ファイター
第5章 狂気
第6章 アイデンティティ
第7章 陳情商売
第8章 再会
第9章 消失する陳情村
第10章 二〇〇八年
著者等紹介
田中奈美[タナカナミ]
東京生まれ。2003年より北京に留学。中国の社会生活を主とするルポ執筆。08年に、第15回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ののまる
6
2008年北京オリンピック当時有名になった、陳情村のルポ。嘘なの本当なの、どうしたらいいのととまどいながらのライターの記事。2023/02/04
OMO
1
面白さ:△ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2022/11/09
akemitsu
1
地方政府から受けた不当な対応に対し、北京の陳情村と言われるところて生活しながら日々、陳情する人たちの記録。最近読んだ「大地の子」や「ワイルドスワン」の中にもこうしたシーンはあったような…。各々の陳情者の背景を個別に掘り下げて調査するという本ではないので物足りないところもあるけど、ドヤ街のようなところに日本人が何度も通い、戸惑ったり、疲れたりしながら彼らの生活を知っていく描写は、著者の飛び込んでいく力への感嘆とともに親近感も感じる。良著。2016/08/29
ルキシュ
1
不思議な、異世界を感じる内容でした。日本で平和ボケしながら育った私には、遠い話のように感じました。すぐ近くの中国で起こっている、暗部というか…あまり外には見せなくないであろう部分を淡々と書かれています。陳情という言葉に馴染みがないです。人権ってなんだろう…。2015/08/27
Humbaba
1
地方の腐敗を正すための陳情。その理念は良かったのだが、残念ながらうまく機能していない。だが毛沢東の設立したものをなかったことに出来る人間はいない。そのため今日もほとんど望みがない陳情が繰り返されている。2009/03/31




